【母が特養に入るまで】番外編①:C子さん/その生い立ち

遠距離介護

このブログを書き続けている間に、私の中で何かが変わったのでしょうか?

なんだか “母” よりも “C子さん” の方がしっくりする気がしてきました。

ここで、ちょっとC子さんの生い立ちをご紹介。

齢80を過ぎれば、一通りの苦労は誰にでもあります。

ただ、C子さんの場合は生まれた時から、外見でわかる障がいを持っていました。

もの心ついた時から、無遠慮な視線や差別にさらされたことでしょう。

そういう時代です。

その経験は、C子さんの心に厚く鎧をつけさせるに十分です。

また、C子さんの生母は産後すぐ亡くなってしまいました。

2人の継母に接して愛情というものを知らずに育った事で、慈愛や寛容からは無縁になっても不思議ではないかもしれません。

実の姉二人とも馬が合わないのですが、唯一義兄だけは理解をしてくれ心許す存在です。

C子さんにとって快不快の基準は、自身の感情と損得、有利か不利かが判断の材料です。

マイナスと思えば怒り、判断できないときも怒りで表現してきました。

同じ境遇の父との結婚生活が、幸せだったとは私には思えません。

ただ父も同じかそれ以上に、自身の運命に涙を呑んでいたことを私は知っています。

人の気持ちを思いやるとはどういうことか‥未だ知らずに現在まで来てしまったのであれば残念なことです。

ただ幸いにも、ユーモアがありました。

C子さんのユーモアは、本人だけでなく周りの人間にとってもある種救いでした。

父が亡くなり一人暮らしになってから、感謝の心が加わったのは良きことだったと思います。

そして今、重かった鎧を少しずつ手放しているC子さん。

自身に課せられた重荷を下ろすことが出来るようになったとき、人は幸せになれるでしょうか。

  

  

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