《離婚裁判》証拠が国会図書館に

卒婚

離婚裁判の証拠といえば昔から、浮気現場の写真が象徴的ですね。

裁判という冷徹なフィールドで言い分を主張する以上、証拠がなければ始まりません。

私の場合は相手方のギャンブルと、借金などの金銭トラブルが主な争点です。

通帳の写しや当時の日記など、具体的な裏付けをもって申立てをしています。

ただ、証明しにくい大きな問題が‥

それは借金が〝家計を圧迫するほど深刻なものだったのか〟という点です。

堂々とした本館。左手に続く先に一般とは別の入り口があり黒塗りの車が止まっていました。

確かに生活費が滞ったことはありませんでした。

でもサラ金、財形積立金の使い込み、こども保険の満期金着服、勝手に解約した医療保険などなど合計で1000万円以上になりました。

将来や不慮の出来事に備えていたつもりが中身はスッカラカンというわけです。

相手方は「自分名義の資産」を〝仕事のために〟流用したと正当性を主張。

当方は積立も保険も夫婦共有の財産であり、家族のための計画的な貯蓄という認識は相手方にもあったと証明したいのです。

  

家を出る前、相手方の通帳は全て写メを取り保険の情報も全て入手。

出来る限りの証拠は整えたつもりでした。

でも‥ひとつだけミスを犯していたのです。

本館入り口はこの先の左手。利用者登録済であれば入館できます。まだであれば右手奥グレーの建物(新館)で登録します。

それは結婚してまだ数年といった頃のこと、ある雑誌の取材を受ける機会がありました。

経済紙の家計相談コーナーで、専門家のアドバイスを受けられるというものです。

ダメ元で応募すると取材の連絡が入り、アドバイザーと取材クルーが当時の自宅にやってきました。

まだ幼子だった娘と一緒に夫婦そろって何枚か写真に収まったりして。

子どもの大学進学までの家族計画や当時の家計簿を見せ、具体的な貯蓄プランを提案していただきました。

取材元から郵送されたバックナンバーは始めこそ本棚に置いたものの、いつしか押し入れの奥に…

夢見た家族像には遠く及ばない現実。

必死に追いかけていたものは幻だったと悟ったあの日。

  

家を出る直前、忘れていたその雑誌のことが頭をよぎります。

少し迷いました‥でも私は、結局それを持ち出すことなく家を出てしまいました。

H弁護士
H弁護士

いや~それは惜しかったですね

「奥さんが家族のために懸命に貯蓄に励んでいたことをアナタよく知っていたじゃないですか」

「それなのに勝手に借金やら解約やら、何やってるんですか!」

と突っ込めるんですけどね。

どこかに残ってないかしら‥

古本屋さんに聞いてみます

近所の古本屋さんに尋ねてみると、雑誌に強い古本屋さんを紹介してくれました。

店主
店主

20年以上前の経済雑誌ですよね?

よほどのマニアでもなければ‥

何にご入用なんですか?

実は離婚裁判で必要だというと、国会図書館を教えてくださったのです。

日本で発行された書物を一番確実に貯蔵している‥確かに!その手があった!

国会図書館のホームページで、その雑誌が貯蔵されているか検索しました。

するとネットでも閲覧でき、申請すれば複写を郵送してもらえることも分かりました。

でもここまで来たら足を運んでみようかなと。

こんな事でもなければ、これから先も行く機会はきっとありません。

新館は入り口から見ると小さく感じますが中に入ると広々としています。本館の裏側にぐるりと伸びているのですね。

平日の国会図書館は比較的空いていました。

入り口を入ると右手に登録する場所があり、老若男女が20人ほどソファで順番を待っています。

身分証を提示して、カードと館内で使用するパスワードをいただきました。

  

雑誌は新館で閲覧します。

広いフロアにいくつもパソコンが並び半分ほど空いていました。

出来立てのカードをリーダーの上にのせ、初期パスワードを入力。

閲覧したい雑誌の名前・発行された日付などを入力しプリントアウト。

その紙をもって閲覧受付に出すと、固い表紙の間に数か月分束ねられた雑誌を渡されました。

スロープを降りるとすぐ右手にチョコンと。

閲覧スペースの大きな机の1つに座り、ページをめくっていきます。

見覚えのある表表紙が現れ、中ほどにお目当ての記事が出てきました。

そこに写る笑顔の私と幼い娘、その横に笑顔で立つ相手方。

自分たちにこのような未来が待っているとも知らず、真剣に相談する横顔も。

記事と表表紙をセットにして、H弁護士に送る分と自分用に2部複写していただきました。

気づくと案外時間が過ぎていて、家に着いてから娘のポッペに報告しました。

ポッペ
ポッペ

国会図書館!なるほど〜

記事が見つかって良かったね

昔のポヨが応援してくれてるようだね

手に持った記事に目を落としました。

ポッペより少し年上の自分はまっすぐに将来を見つめています。

写真の自分とポッペの言葉が重なって「大丈夫だよ」と言ってくれたような気がしました。

  

  

  

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