実家の貸事務所を改装した際の、工事費用の請求が届きました。
お世話になった不動産屋さんからです。
事務所がオープンしたのは10月。
ずいぶんゆっくりです。
亡父が生業に店舗として使用していた小さな事務所。
母屋とは違って、こちらは10年ほど空家状態でした。
下見のときに大体の工事内容を聞いていたので、それなりの予算を充てていたけれど。
実際フタを開けてみると思わぬ事態が次々と発生して、追加の工事も必要になりました。
いったい、いくらかかるんだろう?
無い袖は振れないぞ‥
でも考えたって仕方ない、必要な工事はやるしかないよね。
そう自分に言い聞かせて、地元で親の代からお世話になった不動産屋さんを信頼すると決めたのです。
工事が終わり、事務所がオープンしてもなかなか請求書は送ってきません。
その頃は私自身も Xデイ決行を成功裏に納めるため、正直それどころではありませんでした。
こちらの新生活もすっかり落ち着いた先日、請求書を送ったというメールが届きました。
そして届いた請求額は想像よりずっと低い、当初の予算内になっていました。
これは今年4月、実母C子さんがお世話になったケアマネージャーさんから届いたメールが始まりです。
ご無沙汰しています。ご実家の店舗、貸すご予定とかありますか?
実は独立を計画していて、もしよければ貸していただけませんか?
その前の前の年、C子さんが特別養護老人ホームに入るまで、3年ほどお世話になったケアマネージャーさんです。
遠距離介護ということもあり、毎週のように連絡を取り本当にお世話になりました。
特養に入れたことは嬉しい反面、お別れが寂しかったものです。
しかも偶然というか‥
私は一人っ子なのですが、将来的にも実家に住むことは考えていませんでした。
C子さんは特養に入る前に、民間の施設に入っていたので、もう何年か空家になっています。
母屋も隣接する小さな店舗も、この先どうするか。
いろいろ考えた末に、グループホームなど介護に関わる施設として利用できないかと思っていたところだったのです。
今回のお話は店舗だけです。
でもまさに渡りに船、信頼できるケアマネさんなら迷うことなどありません。
すぐにお貸しする方向で話が進みだしました。
それからは、C子さんに代わって手続きができるよう成年後見人になるために奔走しました。
実の子供といえども、簡単に手続きできるわけではないのですね。
役所、法務局、特別養護老人ホーム、ひたすら申請して書類を整えます。
成年後見人のことを知るうちに、母屋を簡単に貸すことはできない事も分かりました。
小さくても独立した建物だったことは幸いでした。
そんなこんなで約半年、なんとか軌道に乗せ、支払いも済ませました。
貸事務所は『介護相談室』に生まれ変わりました。
地域のお年寄りや、そのご家族の支えになってもらえたら嬉しいです。
この春から、ほぼ同時に走り始めた別居と貸事務所の案件。
奇しくもどちらも建物を改めて、新しいスタートとなる出来事でした。
こうして箱物に関することはすべてが終わり、ここに落ち着きました。
これからは、いよいよ離婚に向けて舵を切っていきます。
私の人生そのものは、すでに方向を定めて船出し、風に乗り大きく進んでいます。
旅立った地は遠く離れ、そこでの出来事はまるで遠い過去のように、もう記憶の断片になっています。
それでも現実にはまだ契約が残っているわけで。
その縛りを解き、完全に自由になるためにこれから戦っていかねばなりません。
今のところ、H弁護士から相手方の動きに関しては何も連絡がありません。
何にもないのは良い知らせでしょうか?
おみくじにもありました<争事:勝つ 静かにせよ>
H弁護士、「この方なら」とお任せした先生です。
全幅の信頼で、静かに時を待とうと思っています。
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