あけましておめでとうございます。
2023年、元日。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私は娘ポッペ、息子のボーと３人で新しい年を迎えることが出来ました。
ここに越してきて初めてのお正月。
初詣は一番近い神社に行くと決めていました。
ずっとここに住むつもりなので、初めてのお参りは氏神様となる神社にしたかったのです。
目覚めたのは午前中の早い時間でしたが、体が重く起きだしたのは昼近くになりました。
お正月でもいつも通り、コーヒーとお気に入りのパン屋さんのパン。
自分の起きたいときに起き、したいように過ごせるお正月。
静かな年の始まりとなりました。
ポッペやボーも起きて、改めて新年のあいさつをします。
ふたりが食事を終え、初詣に出かけました。
実は年が明けてから真夜中に出かけましたが、かなり並んでいて出なおす事にしたのです。
夜と同じくらい並んでいますが、暖かい陽があたって苦痛ではありません。
30分ほど並んだでしょうか‥私たちの番になりました。
息子の就職が決まりますように、娘が幸せになりますように、私の離婚が成立しますように‥
ボーは、今年も既卒として就活をすることになったのです。
３人でおみくじを引きます。
私とポッペはありがたいことに大吉でした。
でもボーは末吉、望みは叶わないと出てしまいました。
ボーは今年、本厄です。
厄払いのお祓いをしてもらえないか聞いてみることにしました。
お祓いですね、何時がよろしいですか？今からでも大丈夫ですよ。
何についてのお祓いですか？本厄のお祓いですね。では少しお待ちくださいね。
まさかすぐに対応していただけるとは思いませんでした。
数分も待たないうちに神主さんが出ていらっしゃいました。
お祓いの方は何名ですか？お祓いはおひとりで、他の方は同席ですね。
ではこちらにおいでください。寒いですのでコートは着たままで大丈夫ですよ。
先ほどお参りをした神殿の中に案内されました。
靴を脱いで、神殿の隅に置かれた机でボーが住所氏名など記入します。
そして神殿前のイスに座るよう促されます。
ボーを真ん中に、左にポッペ右に私が座ります。
‥（自嘲気味に）末吉だってさ‥
だから、そのために厄払いしてもらうの。
おみくじは結んで帰ろう。
背後では、初詣の人々が入れ代わり立ち代わり大きな鈴を鳴らしています。
御祈祷が始まりました‥
神主さんが読み上げてくださるボーの名前や、厄を払っていただきたいという願いなど、わからないなりに聞き取ることが出来ます。
すべてが終わった時、私はものすごく重要なことに気がつきました。
お祓いって思ってたから、厄払いだけ頼んじゃった！
就職できるよう御祈祷もしてもらえばよかったのに！
あ～～～～！何やってんだろう、まったく！
こんなこと、今さら気づいても申し訳なくて言葉にできません。
私の気持ちを知ってか知らずか、ボーは歩きながら言いました。
なんだか、気持ちが軽くなったような気がするよ。
ありがとう。
「良かったね」と言いながらも、私のこころは乱れていました。
気が利かない！どうして気づかないんだろうと。
そもそも厄年ってことも直前まで知らなかったなんて。
ポヨ、何か考えてるの？
ポッペは私の様子にすぐ気がつきました。
言いにくいけれど、正直に言わずにはいられませんでした。
マンションに着いて、ボーが先に部屋に入ったところで玄関で事の次第を説明します。
就職のことは自分で掴んでいかなきゃ。神頼みしてちゃダメよ。
だから、大丈夫。
私はいつもこうやって、ポンコツなところを支えてもらっていたな～。
あるときはポッペに、あるときはボーに。
これまでとそれは変わりなく、今年も３人で助け合って生きて行こうと改めて思った元日でした。
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