娘が家を出ました。

卒婚

7月某日。

娘(ポッペ)のインディペンデンス・デイ。

ずっと一緒に暮らしてきました。

生まれた日は実家の地元の夏祭り。

その夜産院にも届く花火の音が、私には祝砲のように聞こえました。

  

以来、新米ママと幼子という関係から、母と娘になり‥

いろいろな話をしたな〜。

いつからか私達は同志となり、今は私の一番の理解者で、一番仲の良いマブです。

いつも近くにいることが前提の日常が終わったのです。

これから息子のボー、私、配偶者の3人の生活になります。

ボーは就活の荒波に揉まれ、自分のオールで持ち堪えられるのか、陸地までたどり着けるのか‥先の見えない怖さと必死に闘っています。

私は共通点のない配偶者と話す言葉はないし、様々なことが目につき耳について‥

狭いマンションで可能な限り距離を取っています。

  

会話など無きに等しい夕食、すれ違いの生活、それでも一つ所に固まって生きていく‥

すぐに2人になって、どちらかが死ぬまでこの日常が続くとしたら‥

ポッペが家を出てからのシナリオがこれならば、いま私はどんなに辛いことでしょう。

娘の独立を喜ばしく思う一方で、この環境に取り残されたような自分は前を向けるでしょうか。

幸い今の私は落ち込んだりしていません。

ポッペと離れる寂しさはもちろんあるけれど、同じ都内、いつでも会えます。

これからはお互いが自立した1人の人間として、つながりを持てるのです。

前を向けるのは、私にも少し先に新しい生活が待っているから。

そこに希望があるから。

ポッペが先陣を切り、私とボーがそれに続く。その後ボーも自立する。

ここまでが私たち3人の「散!計画」です。

今日、仕事から帰ったらポッペはもういないな‥

今頃は新居に山積みになった荷物をせっせと整理していることでしょう。

私も来週は新しい部屋の内見をひかえています。

とても気に入っている第一希望の物件です。そこで決まるといいな。

7月後半も忙しくなりそうです‥

  

  

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