最後の料理をつくる日は

卒婚

『夕飯をいつまで作るのか』

少し前から時折頭をよぎっていました。

長年の主婦のサガで、余分な買い物をしたくないわけです。

買物って言ったって今の住まいは駅から20分も荷物を持って歩くのです。

いろいろな意味で「無駄ボネ」なんてまっぴらです。

Xデイ直前まで料理するなんて、なんかイヤ。

配偶者のコロナ感染を機に、別々で夕飯を食べるようになって1カ月以上。

食事の際の不快な音を聞かなくてもよくなりました。

もっともこの1、2年は、食卓についても配偶者だけはTVの方に体ごと向きを変えるのです。

そこに家族がいようとなかろうと当人には大して変わりなかったかもしれません。

  

今日で9月も終わり。

10月1・2日は、下半期始めという節目の週末。

通常なら残業必至。立派な理由があるわけです。

配偶者には「月初めの残業で遅くなるから、夕飯は各自で」と当日LINEで知らせるつもりです。

  

というわけで、今日が最後の料理となりました。

昨日の段階で今日の夕飯は決めていて、材料も無駄のないように買っておりました。

カレーです。

飴色玉ねぎとか肉を香ばしく焼いてとかそんなんじゃないヤツ。

切り落としの豚肉で玉ねぎ・ジャガイモ・人参も一緒に炒める、懐かしの給食カレーのような。

なんにも考えなくても作れる最強メニューです。

この家に残された唯一の鍋。同じく残していくフライパンで炒めてからでないと無理でした。

今日も定時で退社。日が短くなりましたね。すっかり暗くなっています。

すると、配偶者からLINEが入っていました。

「昼食が遅かったので夕飯は食べれません」

あ、そうですか。

買った材料分は作っておいて冷蔵庫に入れておこう。

  

大学の秋学期が始まり、私より少し前に帰宅していた息子のボー。

ボー
ボー

今夜、あの人食べないんだね。

明日から引越しまでは各自になるんだね?

わかりました、了解です。

だから、今日でオシマイ。このカレーが、ここでの最後の料理になるんだ。

ボー
ボー

本当にお疲れ様。よくがんばったよ、本当にね。

ありがとう。

  

  

  

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