家は人が住まなくなると急激に痛んでいくと聞きます。
2019年秋、C子さんの一人暮らしが限界となり、急遽施設に入ることになりました。
ポッペとふたりでC子さんを施設に送り届け、施設での新しい生活に必要な準備を細々用意して実家に戻った時にはすっかり夕方になっていました。
これで、実家はただ主がいなくなった状態となりました。
実家は1階にリビング、台所と茶の間、お風呂、仏間があり
2階には寝室にしていた個室を含めて4部屋あります。
その生活動線はC子さんに定着していたのでしょう。
ヘルパーさんが掃除をしてくださる1階に布団を敷いても、C子さんは2階で寝起きしていました。
その2階から、経験したことがないほどのホコリの臭いが家中に充満していました。
寝室にしていた部屋には、片付けられない服の山。
どれだけの間掃除をしていないのか見当もつきません。
2階の各部屋にC子さんの嫁入り箪笥、複数の洋服ダンスや引出し類が不ぞろいにあり、それぞれに8割がた衣類が入っています。
亡父の仕事関係のもの、保険や自宅に関する重要な書類、思い出に関する品々、本や映画のVHSなど雑多なものの山、山…
どう考えてもずっとこのまま置いておくのは、防犯上も衛生上もよくない。
とはいえ、ポッペとふたりでは一度にどれだけ片づけられるのか…
一見してゴミとわかるような衣類に交じって郵便物が入っていたり、
古いビニール袋に何重にも包まれたものを手にすると、ビニールが小さな断片になってはらはらと落ちて散乱します。
「大切な書類が入っていない」と確認するだけで、どれだけの時間が必要でしょう。
いくつもの手提げのバッグが、なぜか手持ちの部分がひもで固く束ねられいたり、
セカンドバッグのように大きめのポーチを開けるとマトリョーシカのように次から次へと小さいものが出てきたり…
それらすべてのモノの中を開けて、万が一大切な印鑑や鍵などが残されていないかチェックして、ゴミと分類していく。
その大量のゴミの分別は、処分方法は…
モノが多すぎるのと、尋常ではない汚れに圧倒されて、簡単に手を出せないという事だけははっきりしていました。
日帰りで帰京しなければならなかったので、その日は亡父の位牌だけを手に実家を後にしました。
休みを続けてとることは基本的に3日が限度。
もろもろ考慮したうえで出した結論は、
「片づけはプロにお任せしよう」
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