【母が特養に入るまで】(23) いよいよ住宅型有料老人ホームへ

遠距離介護

2019年9月某日。

いよいよC子さんが民間施設《住宅型有料老人ホーム》へ入所する日がやってきました。

入所前11時ごろに施設長のS様にお会いして手続きを済ませます。

ポッペが一緒に行ってくれるので本当に心強く、思いつくことはすぐ相談してあとは走りながらやっていこうとなりました。

いつものように自宅を4時半ごろ出て始発に乗り、新幹線に乗り換えて実家に到着するまで約5時間二人でいろいろ話ができました。

途中で買ったおにぎりやサンドイッチをお土産に、C子さんが住む実家に向かいます。

実家に到着したのは9時半、施設までタクシーで30分として、支度もあるのでのんびりもしていられません。

C子さんは元気そうでした。機嫌も良さそうでした。

「幸先よし」

三人で話をしながらおにぎりを食べ、C子さんの気持ちをほぐしていきます。

そして食べ終わったころ、

ポッペ
ポッペ

さぁ、出かけるからそろそろ支度しようか。

どこか行くの?

新しいデイサービスへ行くんだよ。C子さんが来るの待っててくれてるよ。

持っていくものは全て名前を記入します。

衣類(上下各4~5枚)、靴、タオル、洗面用具、使い慣れたお箸や湯飲み、薬

居室で使用する掃除用具やトイレットペーパー、ティッシュ、ゴミ箱などは施設近くのスーパーで別途購入します。

C子さんの旅行用のカバンにすべて詰め込んで、タクシーを呼びます。

家を出るときは、思いの外すんなりタクシーに乗ってくれました。

本当は見慣れた家具を少し一緒にもって行きたいところですが、無理なことはわかっています。

玄関の上がり框にミニテーブルと一人用ソファを置いておき、次回来る時までに運び方を考えることにしました

S施設長との約束の時間も近づいて、私たちは実家を後にしました。

途中ケアマネさんとも連絡を取り合いました。

ケアマネさんもお忙しい中様子を見に施設まで来て下さるそうで、往きに荷物が運べるミニバンで実家によって下さることになりました。

ケアマネさん
ケアマネさん

見慣れた家具が身の回りにあると落ち着きますからね

ミニテーブルとソファだけでなく、籐の3段引出しや写真立てなども運んでくださいました。

本当に感謝です。

余裕をもって実家を出たはずが到着したのは時間ギリギリでした。

施設に着くとまず靴を履き替えて、職員の方にホール兼お食事室のテーブルで待つよう案内されました。

テーブルは20卓余りあり、所々に入居者の方々が2-3人で座っていらっしゃいます。

入ってきた来訪者を遠くから眺めながら、静かにお話をされていました。

私はS施設長の部屋に通され、 施設の概要と利用規則などの説明を受けます。

ここは《住宅型有料老人ホーム》 なので、原則居室内に職員が無断で入ることはありません。ドアが閉まっている居室内はプライベート空間です。入居者の方たちはその中で「一人暮らし」をし、食事やお風呂など利用したいサービスを受けるシステムです…

その後、各書類ごとにC子さんと代理人(私)の住所・氏名・捺印と案外時間がかかります。

その間ポッペが1人でC子さんの面倒を見ていました。

1時間弱かかったでしょうか、初めての場所で落ち着かない C子さんをテーブルに座らせているだけでも大変です。

お話が終わり、C子さんがこれから住む部屋へ案内されました。

全部で20部屋、C子さんはホールに近い部屋で中の広さは10畳ほど。

ベッドやお布団は「施設用具さん」からレンタルしてシーツの交換などもお願いできます。

部屋の中は大きめの窓と収納のスペース、小さな冷蔵庫、洗面、トイレがあり、天井が高いせいか狭くは感じません。

この後すぐ生活が始まりますので、職員さんがC子さんをホールに連れて行ってくださり、その間に急いで買い物に出かけました。

購入した雑貨・消耗品にも記名している間に「施設用具さん」がベットなど寝具を運び入れてくださいました。

ケアマネさんも到着し、C子さんには見慣れた家具も配置され少し部屋らしくなりました。

これからもケアマネさんとの繋がりは続くので安心です。

以前ケアマネさんからお聞きしていたように、午後から夕方になるとC子さんの機嫌がだんだん悪くなっていくのが分かりました。

「ここは下手に別れの挨拶をしない方がよい」という予感がしました。

ケアマネさんにアイコンタクトで挨拶をし私とポッペは施設を出ました。

実家に戻った時は二人ともクタクタです。

当初予定していた実家の掃除は中途半端に手を付けられるような状態でもないので、今回はこれで帰京することにしました。

ポッペと私の長い長い一日が終わりました。

  

  

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