【母が特養に入るまで】(12) 感謝と希望~母のショートステイとご近所への挨拶

遠距離介護

ショートステイが始まる日の午後、ケアマネさんが母を迎えに来てくださいました。

同じ市内のはずれにある養護老人ホームへ送っていただくためです。

その前に、母が自宅に戻ってからのサポートプログラムを教えていただきました。

一人暮らしを続けるためには 掃除・洗濯・炊事・ゴミ出し全てにサポートが必要でした。

週3回(各1時間)へルパーさんに来ていただき、週2回デイサービス(リンク先:厚生労働省HP)

を利用します。

《毎回していただくこと》

一階とトイレの掃除、簡単な調理と配膳、薬の服用の用意

《 その時々していただくこと 》

  • 洗濯は1週間分をまとめて
  • 生協から届く荷物を収納する
  • ゴミを集めてゴミ出しに備える

“ゴミ出し”は早朝のためシルバーの方にお願いします。

買い物は生協に私がネット注文し、ヘルパーさんが作業中の時間帯に週に一度配達してもらいます。

基本的に買い物は私が管理し、必要があれば都度ケアマネさんを通してご連絡いただくということになりました。

食事は原則、母が一人でできる作業で食べられるものに限られます。

レンチンのごはん、食パン、牛乳、レトルトのサラダや煮物、調理済の肉や煮魚などを母の食べたいときに好きなように食べることになります。

食器洗いは自分でできていました。

週2回デイサービスで入浴もさせていただきます。

入浴の回数は増やしたいところですが、要介護1の限界です。

スタート時はケアマネさんが随時様子を見に訪問していただけるということで、当面はこの体制で進めることになりました。

そろそろ出かける時間です。

このところ知らない人に会ったり話したりする機会が爆発的に増えて、母も少し慣れてきたのでしょうか。

「お風呂に行きましょう」と言われ、特に嫌がる様子もなく玄関を出ました。

それでも車に乗るころにはそれも忘れているでしょう。

今頃はこれからどこへ行くのか、ケアマネさんに聞いているはずです。

これから月末まで10日間。

母には初めての外泊‥ですが、もう心配していません。

そちらは大船に乗った気持ちでお任せして、私はできることをするだけです。

母がショートステイから戻ってきたら、即一人暮らしが再開できるように洗濯と掃除をしました。

帰京する前に大切なことがあります。

まず、一番近くにある交番へ向かいました。

母が介護の助けを借りながら一人で暮らすことを把握しておいていただくためです。

交番には年配の男性と若い女性のお巡りさんがいらっしゃいました。

救急搬送された際の状況とその後の経過もざっと説明し、私の連絡先を控えていただきました。

交番を後にして自宅へ戻る前にお隣へ伺いました。

ほとんど人付き合いのない母が、控えめなご近所づきあいをさせて頂いている奥様です。

今回大変お騒がせしたことをお詫びし、今後は介護のお世話になるので車や人の出入りが増える旨お知らせしました。

病院に搬送された時間帯はお隣はお留守だったとか。

週末ご近所で噂を聞かれたそうです。

あの日、近隣の皆様には「事件か!」という騒ぎだったと思います。

ガラス戸を叩く音、大丈夫!?と大きな声が聞こえ、救急車、パトカー、はしご車まで到着。

駐車場はもちろん、道路を片側塞ぐ救急車両の列、急いで電話をかける話し声。

噂にならないわけがありません。

あの後すぐご挨拶に伺えなかった事を改めてお詫びし、町内会の皆様にもよろしくお伝えいただきますようお願いしました。

朝晩、落ち葉はきをしている母と挨拶されるそうで、最近少し様子が違うように感じていたとおっしゃいました。

「私の事、わからない時があって」

「春ごろからだったかしら…どうされたのかなと思っていました…」

「もし何か気になることがあったらご連絡しますね」

本当にありがたく、感謝です。

母の一人暮らしはこれから多くの方たちに支えられ、見守られています。

私は感謝と希望をもって実家を後にすることが出来ました。

  

  

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