離婚調停、第2回目。

卒婚

第2回目の離婚調停が始まりました。

霞が関にある《東京家庭裁判所》です。

今回、相手方は弁護士をつけずに出席。

私はもちろんH弁護士と共に出席です。

  

今回の申立てでは、離婚の手続きに必要な書類の一部を提出します。

財産分与や年金分割といった、専門的な話し合いに備える第1歩です。

離婚の意思が固いことを示す意味もあります。

前回同様、H弁護士の事務所に寄って時間通りに到着しました。

2つに仕切られている大きい入口。

入ってすぐの手荷物検査は、今回並んでいる人がいません。

まるで貸し切り状態です。

前回に比べて係員の数も少なく感じますが、7~8名の目線が一斉に私を見ています。

バスケットにリュックとポケットの中身を預けて、金属探知機のゲートをくぐるだけ!

一度経験しているので、緊張しないで済みました。

  

エレベーターを降りて『申立人控室』に入ります。

ここは病院の待合室のような長椅子が6~7脚あり、他の事件の申立人でほぼ埋まっていました。

H弁護士と私は、ひとつだけ空いていた長椅子に座って始まりの時間を待ちます。

  

相手方には『相手方控室』があります。

それがどこにあるかは分かりません。

お互いに顔を合わせなくてもよいように、設置されているそうです。

今回は相手方も出席ですが、申立人である私たちと同席するわけではないのです。

6畳ほどの小さな調停室。

4人掛けテーブルの片側に、前回と同じ男性と女性の調停委員。

向かい側に申立人・相手方のどちらかが代わるがわる着席し、聴取されます。

  

前回相手方は欠席、私たちだけが調停委員に申立てをしました。

今回は私たちの30分前に相手方の聴取が始まったそうです。

  • このような事態になったことについてどう思っているか
  • 申立人は離婚を希望しているようだが、それについてはどうか
  • 今後どうしたいと思っているか

それを聴取後、一旦相手方は控室に退いて私たちが呼ばれるのです。

相手方から聴取したことを元に、私たちの2回目の聴取が始まりました。

女性の調停委員が相手方の言い分を話し始めます。

突然家を出て行ってしまい大変驚いた。自分は離婚する意思はない。老い先短いこれからの人生を寄り添って共に生きて行きたい。

要約するとこのような内容だったと説明を受けます。

そして今現在の借金はなく、競馬もやっていないと言っていたと。

また「預金通帳はすべて渡してあった」と言っていたとも。

  

前回私の申立てで調停委員が思い描いた人物像とは、印象が違うと言われているように感じました。

それは私にとって想定内の反応です。

家庭の内と外では印象が全然違うのはモラハラ夫の典型です。

まして権力や自分の利益に関わる人に対する振る舞いは、30年以上磨き上げてきた得意分野なのです。

すかさずH弁護士が調停委員に返答します。

こちらの離婚意思は固く、調停不成立であれば即訴訟に移行する。

そうなった場合、相手方にとって結局マイナスになり結論を引き延ばしても得はない‥

その前に話し合いに応じるのであれば‥

  

そのあと、今後の流れに伴う提出書類などの専門的なやり取りがしばらく続きます。

このまま終わってしまいそうに感じ、私はだんだん居たたまれなくなってきました。

すみません、ひとこと付け加えてよろしいでしょうか。

思わず口をついて出てしまいました。

そもそも別居を言い出したのは相手方です。私はそれを了承したのです。

借金は無いそうですが、財形やこども保険、その他にも、家のお金を1000万円以上使い込んだ自覚があるのかと言いたいです!

その後を受けてH弁護士も何かを言ってくれました。

でも私は高ぶった気持ちを静めることで精いっぱいでした。

お金のことも、もちろん大きな要因、でも本当はそれが言いたいんじゃない!

子ども達に対する理不尽さや、私自身が長年抱き続けた希望の断絶など・・

それらが頭の中を駆け巡って暴れ出しそうでした。

帰り道にH弁護士と雑談ベースの話になり、甦った過去のエピソードを手短に話しました。

H弁護士からも、まさに『モラハラ夫とその被害者妻』であるとお墨付きが。

そして相手方はその典型的なタイプだということも。

それにもかかわらず当事者である私は、渦中にいる時にその事実に全く気づかないでいたのです。

〝モラハラ〟が言われるようになって何年になるでしょう。

決して他人事ではありません。

私のような〝かくれ被害者〟は、自分が当事者ということすら知らないのです。

  

  

  

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