別居当日 part 1

卒婚

4日朝、配偶者はいつも通り出勤しました。

私は6時半ごろ起きて、トラブル続きだった長い一日が始まりました。

まずコーヒーを飲みながら、いよいよ始まる一日をシミュレーションしていきます。

午前中に残っている荷物を最終点検、昼すぎ頃にこの家を出て新居に移動、午後の後半にインターネットを繋ぐ工事。

そのあと19時から娘のポッペと息子のボーの3人で打ち上げを予定していました。

  

ボーが起きてこないので9時過ぎに起こしに行くと、部屋はまだ荷物が残っていて片付けの途中です。

早く片づけるように言っているところに電話が入ります。

工事業者さん
工事業者さん

インターネットの接続工事ですが、あと10分くらいで到着しますので‥

え⁈今朝ネットで確認したら最後の枠になっていたのですが

時間枠を間違えていたらしく、とても間に合わないと伝えます。

予定を調整してくださって13時からなら変更可能ということ。

慌てて支度することになりました。

出発まであと2時間もありません。

寝ぼけていたボーもフル回転です。

  

最終的にボーは登山用のリュックを背負い、タウン用の大きめリュックを体の前に、そしてサーキュレーターを手に持つという弁慶状態です。

私も背中にリュック、小さいスーツケースの上に大きい枕が2個入った布団袋という状態です。

この布団袋、まだ余裕があったので服やハンガー、ブルーレイなど追加して入れました。

「卒婚」の50投稿目に新しい道に踏み出すのも、何か気持ちに区切りがつくような気がします。

2人でカラッポになった部屋を何度も忘れ物がないか点検。

最後にクリアファイルに入れた『受任通知』と結婚指輪をダイニングテーブルに置いて家を出ました。

私が持っていた家の鍵で最後の施錠して、それを封筒に入れドアの新聞入れに落としました。

さあ出かけようというとき、布団袋が縫い目から大きく裂けています!

どうする…⁉︎

ボーの持っていた鍵ももちろん部屋の中に返してあります。

  

仕方なくリュックからエプロンを出して、その紐で縛ってとにかく出発しました。

途中でガムテープを買ってグルグル巻きにして駅へ急ぎます。

ボーは荷物の重さとバランスの取りにくさで早くは歩けません。

私のリュックは重くないけれど、布団袋が頻繁にずり落ちます。

落ちないように膝で何度も支えながら、時にはスーツケースごと荷物がひっくり返ったりしながらとにかく駅へ急ぎます。

なんとか電車を乗り継ぎ新居に着いた頃には、布団袋の取手はちぎれ膝はアザで赤く腫れていました。

私に何度も蹴られ、引っぱられ、スーツケースごとひっくり返っても新居まで耐えてくれた布団袋と取手です。

13時ジャストにマンションに着くと、工事の方が待ってみえました。

すぐに工事に取り掛かっていただいている間に、コンビニへ。

工事の方にリポビタンDと、私たちのおにぎりや水、ポカリスエットなどを購入。

接続工事は順調に終わり、やっと一息つきました。

 

ボーは大学の授業に出かけます。私はこの後どうしようか‥

明日からしばらく雨予報だから、今日のうちに転入届を出そう

調べてみると歩いて20分くらいのところに区役所が。

グーグルマップを頼りに住宅街を散策気分です。

気分転換にもなって良かったと思ったのもつかの間、ものすごく混んでいます。

受付から名前を呼ばれるまで1時間半かかると言われてビックリ。

それでも、今夜ポッペ達と合流するのは7時だからなんとか大丈夫、待つことにしました。

  

ようやく順番が来て転入手続きが始まります。

窓口の方
窓口の方

書類の内容を審査します‥転入手続きは完了しました。

身分証は、マイナンバーカードですね。継続使用されますか?

この後、継続の手続きにはさらに1時間ほどかかります。

継続使用します。

でも、これから1時間ですか‥

この時点で5時半です。継続手続きは後日にして区役所を後にしました。

打ち上げはポッペの住まいと私たちの新居の中間地点。

時間に余裕はありません。

  

一旦マンションに帰って着替えをしてカバンの中身を入れ替えようとしたとき!

配偶者の通帳を1冊、持ってきてしまったことが分かりました。

午前中に最寄りの郵便局で記帳して、大学の授業料の引落しを確認する予定だったのです。

それが急遽時間が早まってすっかり忘れて持ってきてしまいました。

駅へ急ぎながら、頭の中は混乱状態。

最後の最後に何やってんだ!

H弁護士にメールして相談です。

すぐに返事が返ってきました。

H弁護士
H弁護士

レターパックプラス等で郵送していただければ問題ないかと存じます。

相手方と連絡が取れた際に当職からも伝えておきます。

待ち合わせの場所には、すでにポッペもボーも来ていました。

3人で待ちに待った打ち上げの夜です。

  

私の新生活の1日目。

いろいろなことがあって、スマートな滑り出しとはいきませんでした。

でもそれが「私らしいな」とも感じます。

トラブルやハプニングを乗り越えクタクタになりながら、かっこ悪く進んでいく。

今までもそんな人生でした。

でもこれまでと決定的に違うのは、今は明るい希望しかなく何にも縛られないということです。

今日その都度都度に出会った方たちが、本当に気持ちの良い対応をしてくださったことも大きいかもしれません。

トラブルやハプニングを、まるでリアルRPGのように感じた時、私の人生が大きく転換したと実感したのでした。

  

  

↓よろしければクリックお願いします…<(_ _)>

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ にほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへ

にほんブログ村

  

コメント

タイトルとURLをコピーしました