毎日暑い日が続いて、夏の終わりはまだ先のようです。
8月は夏祭りの季節ですね。
私の地域でも結構人を呼ぶお祭りがあって大変な熱気です。
マンションは駅に近めなのでお囃子や太鼓の音、威勢のいい掛け声まで窓や換気扇を通してこの部屋の中に響いてきます。
昨年はまだ息子が一緒に住んでいましたし、初めてのお祭りを観たいと娘も遊びに来ていました。
ベランダから眺めたり、3人で出かけて人混みに揉まれてみたり。
今年は春に息子が独立し、娘も来られませんでした。
私は仕事が休みでしたので前日に買い物を済ませて、驚くほど近くに聞こえる喧騒をBGMに家で1人過ごしていました。
これ、何だか寂しそうに聞こえますね。
人によってはそうかもしれません。
〝喧騒に包まれた孤独〟みたいな。
私自身は小さいころからお祭りが好きでした。
地方の静かで小さな町がその時だけ独特の熱気をはらんでいてワクワクしました。
近所のお兄さんが、お祭りの特別な衣装を着て歩いているのを見て憧れたり。
いつも見る側だったのは時代かもしれません。
ここのお祭りもそうですが、今は女性も参加するお祭りが増えましたね。
昨年、お祭りの衣装を着て鉢巻をキリリと締めた同年輩の女性はキラキラと輝いていました。
今年、この賑やかな数日を一人で過ごすことになって改めて感じたことは〝自由〟です。
思えば4人家族だった時、私自身がイベント事を楽しいと思ったことがありませんでした。
「アレしなきゃ、こうしなきゃ」とタスクに追われるようだった、かつての私。
普段の家族関係がイベントで変わることなどないのに、毎回わずかに何かを期待して。
今の私はあの頃の出来事や自分自身をとても遠く感じます。
長い間自分を一番後回しにして、大切に考えてあげられませんでした。
〝自分はどうしたいか〟
今はそのことだけ考えています(笑)
この部屋を借りることになって丸2年です。
2年前の今ごろは、まだ前の生活をしつつ着々と新居の準備を進めていました。
このお祭りがあることも知らず、休日には掃除をし荷物を運び買い物に出かけました。
10月のXデイまでが遠く感じナーバスになりかけるのを、なんとか奮い立たせていました。
Xデイの向こうにはきっと素晴らしい未来があると信じて。
ありがたいことに新しい人生は想像以上でした。
もちろん子ども達を始め、たくさんの方々に助けられました。
でもそれとは別に、私の人生の主役は自分なのだという事を実感します。
自分の感じたことを自覚し、思ったことを受け入れ、自分のしたいように決めればいいのです。
誰かにとっては当たり前のことかもしれません。
でも、それができずに、できていない事にも気づかず苦しんでいる人も世の中には居ます。
〝一歩を踏み出す勇気が無い‥〟
勇気が無ければ踏み出せない?
そんなことはありませんでした。
踏み出すか否か、私はむしろ考えたこともありませんでした。
家庭という枠を踏み出すなど他人事、自分には関係ないと思っていたのです。
そんな私でも、あるきっかけで考える暇もなく反射的に気持ちが踏み出していました。
落雷にあったように現実を理解した瞬間でした。
何も用意ができていない状況でも、気持ちが一歩踏み出しただけで見える世界が変わるのです。
目的地を決めたら〝そこに向かうにはどうするか〟と考えるでしょう。
必要な物・お金・情報、それらをそろえるための時間。
失敗しないために専門家に相談するとか、考えることは一気に具体的になっていきます。
「どうしよう、やろうかな、やめようかな」と逡巡するのとは次元が違います。
仕事を離れれば残された時間は全て私のもの。
周りがどうであろうと、他人がどう思おうと気にする必要がなくなりました。
自分が心地よく過ごすことを何より優先できる人生になったのです。
別居すると決めた私に力を貸してくださった全ての方々に感謝しかありません。
「良かったね」と自分に言ってあげました。
あなたの人生も、あなただけのもの。
↓よろしければクリックお願いします <(_ _)>
コメント