60歳 一人暮らし スタートの日

一人暮らし

改めて洗面所の鏡に映る自分に問いかけます。

「私…今年、還暦なの⁈」

実感がわきません。ボー然とするほどに。

昭和の時代‥幼い頃の記憶にある祖父母の還暦はもっと老境にさしかかるイメージでした。

でも今は令和、ずいぶん変わりましたね。

世の中の常識や価値観、人々の意識。

そんな時代の流れの中、私自身の生き方も。

  

かつての私は、配偶者と共に年老いて人生が終わるものと思い込んでいました。

たとえそれが好ましい将来でなかったとしても、私にそれ以外の道など無いと。

幻の青い鳥を探し続け、我身の可能性などいつの間にか思う事すら止めてしまっていたのです。

人は自分の本心を目の当たりにした時、真になすべき事をハッキリと自覚するのでしょうか。

「この道は間違っている」と悟った瞬間から、私の人生はゆっくりと大きく動き出しました。

1カ月前は桜が満開でした。その中にも可愛いつぼみがあって‥花の咲く時期はそれぞれなのですね。

約2年の準備期間を経て、大学生だった息子と共に前の家を出て1年7か月になります。

今の住まいは1DK、ほぼ1人世帯ばかりの賃貸マンションです。

息子は卒業するまで仮住まいさせてほしいと。

6畳余りの部屋をカーテンで仕切って、私はベッド息子は布団で寝起きしていました。

その部屋より狭いDK で、始めはダンボール箱をテーブル代わりにするような有様でした。

でも2人ともそれが本当に幸せで。

「お互いによくやったね」

「頑張ったよね」

大袈裟でなく毎日のように共に健闘を讃えあう日々でした。

一足早く独立した娘も何度も遊びに来てくれて3人で夜遅くまで話しました。

ボー(息子)が行っちゃう前にとポッペ(娘)が来てくれました。「母の味」と言ってくれる塩味の焼き豚でつけ麺パーティーです。

息子は紆余曲折を乗り越えてこの4月から社会人となりました。

当初の予定より1年ズレ込む事がわかった時は正直どうなることかと。

でもそれが思いがけない副産物をうみました。

私の新しい住まいに長く息子が居てくれたおかげで、実家らしくなったのです。

自然に「おかえり」と迎えられる場所になれたというか。

娘は遊びに来るたびに「ここが実家という実感が強くなるね」と言ってくれます。

  

そんな楽しい日々も終わりとなりました。

息子の配属先が決まりここを出て行ったのです。

これで息子も一人前です。

これからは娘も息子も私も、それぞれの立場で社会と繋がり自分の人生を歩いて行くのです。

集まったのが子どもの日でしたのでケーキに鯉のぼりが😊

私は相変わらず週5日、9時-18時で働いています。

仕事帰りに買い物して簡単な夕食を作って、楽しみのワインを少し飲みます。

英語の勉強はスキマ時間と夕食後に毎日。

やる気が出ない時は「15分だけやろ」。

そしてYouTubeやNetflixなんかをダラダラと。

酒粕は不思議と飽きませんね。

毎日飲んだり食べたりしています。

自分さえ満足ならそれでいい生活。

サイコーです。

かけがえのない楽しかった日々に感謝。

これからの私色の未来にも、感謝です。

 

「今までありがとう」「体に気を付けてね」

殻を破って一回り成長した息子を見送った朝。

激しく降っていた雨が上がり空はところどころ明るくなっていました。

少し肌寒く澄んだ空気の下、私の一人暮らしがスタートしました。

  

   

   

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