それぞれの人生、その来し方。

あれこれ

明日は休日という夜、娘のポッペにFace Timeしました。

すると「ちょうど話したいことがあった」と前日の出来事を話し始めました。

  

ポッペは前日オフィスに出社していました。

リモートが主流の仕事ですが、この時期は出社することも増えるようです。

都会のど真ん中に出かけるときのお楽しみと言えば・・・

お昼は少し贅沢して美味しいランチをたっぷり食べること。

  

その日もランチのボリュームがすごくて、終業時になってもお腹が空いていなかったとか。

ポッペ
ポッペ

せっかく定時に終われたのに、まっすぐ帰るのもつまんないし。

お腹は空いていないから、久しぶりにバーに行こうと思って。

グラス1杯で良い気分の私と違って、ポッペはイケる口です。

それに一人で入れるバーもあちこちにあるんですね。

早い時間からやっているところも案外あって、混んでないから落ち着けるんだそうです。

お店は前に行ったことのある比較的カジュアルな雰囲気。

開店直後でお客はポッペひとり。

カウンターでバーテンダーと話したり、美しい手さばきなんかを見ながら飲んでいたそうです。

そこへ70代くらいの紳士と40代くらいの男性が入店。

話しぶりから、出勤してきたオーナーと今日知り合ったばかりの紳士だったようです。

ポッペも紳士から話しかけられ、バーテンダーの人達も時折加わって楽しい会話が続いたようです。

年代相応のウンチクや説教めいた話もあったそうですが、

ポッペ
ポッペ

生まれて初めて「あちらのお客様からです」っていうの体験したわ。

ウイスキーの飲み比べしたんだよ。

その紳士はウィスキーにこだわりがあって、ストレートで飲むことを勧められたとか。

30ミリリットル、1,300円と6,500円。

「うまい酒ではなく、高い酒を飲んで違いを感じてみなさい」と。

ポッペだけでなく3人ほどのバーテンダー全員にもふるまったそのお酒は『アイラモルトウィスキー』

私なんぞは初耳ですが、熱狂的なファンが多いんだそうです。

スコットランド・アイラ島で作られる、他に類を見ないとても個性的な味わいなんだとか。

ポッペ
ポッペ

恋愛についても言われたよ。

「君は追いかける恋愛はよしなさい。」

「君には品があるから」だって。

おやおや、雲行きが怪しくなってきた?

でも、そこはさすがに接客のプロ集団です。

まずバーテンダーがさりげなく、この後のポッペの意思を確認します。

「これ以上お酒も飲めないし、2軒目に誘われても付いていく気はない」と返事をします。

バーテンダー全員とオーナーがアイコンタクトでそれを共有。

一緒に飲んでいたオーナーが、紳士の興味をいつの間にかオーナーの話にひきつけます。

オーナーはポッペと紳士の間に座っていて、完全にポッペの存在を消してくれました。

ポッペがバーテンダーと話していて、気がつくと紳士は帰っていくところでした。

紳士はポッペの会計をすべて済ませてくれたそうです。

生きていると時々滅多にないことに遭遇するものですね。

普段の生活からは全く縁のない人との接点。

これは時空の歪みでしょうか?

  

人生いろいろって言いますけど、本当にそうですね。

働き方、お酒の飲み方、時間やお金の遣い方‥

60代、70代ともなれば、それまでの道のりの答え合わせも待っている年代です。

その時期に自分の来し方を認め肯定し、これからを楽しむことが出来たら最高ですね。

  

  

  

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