昨年、私の住所が変わったことを知らせた時に知人が言いました。
「実は私も離婚を目指しているの」
聞けば彼女は既に別居して実家に住んでいると。
別居のきっかけは彼女の実父の看護のためで、今年に入ってお父様は亡くなりました。
彼女はご主人には知らせずに、実家を売却して自分の住むマンションを購入しました。
相前後して弁護士に相談を開始。
今まで溜めてきた気持ちを弁護士の先生に聞いてもらったの。
一気に吐き出したわ!
スッキリして気持ちいいわよね~~!
準備が整ったところで、離婚を突きつける内容証明郵便をご主人宛に郵送したのです。
弁護士が作成した文章は
「よくぞここまで書いてくれた」という内容だったわ。
もちろん実際にはその何百倍もいろいろあったんだけど。
どれだけ私が我慢してきたか、初めて知らしめるには十分よ。
そして弁護士から「ご主人から連絡があった」との知らせが。
突然のことで気持ちを整理する時間が欲しいという内容だったとか。
でも翌日には再度弁護士に連絡があり
「真っ向から対立してきました」という報告だったわ。
そう教えてくれた彼女は不敵な笑みを浮かべていたのでした。
一方私の場合は徹頭徹尾、事務的に行われました。
まずH弁護士の作成した『受任通知』を置手紙にして家を出ました。
受任通知には、私が離婚を前提に自宅を出て別居を開始したこと、H弁護士が代理人となったことが知らせてありました。
私や子ども達に接触しないよう要請し、連絡はすべてH弁護士が一任されていることを告げる、という内容のものです。
H弁護士には離婚を決意する原因となった事実を説明し、経緯についてはこのブログを読んでいただきました。
その方が全貌を知っていただき易いし、時間の無駄がありません。
そして私がH弁護士に求めていたのは事実関係の把握であり、離婚協議・調停・訴訟のいずれかで勝つことです。
そのために必要なことは何でも提供する用意がありました。
でもそこに「気持ちを聞いてほしい、共感してほしい」という期待はありませんでした。
H弁護士は納得と予想外の共感を示してくださり、淡々と交渉を進めてくださいました。
調停中に相手方に提示したのは、度重なる借金の事実と私や子ども達の気持ちを踏みにじる行為の列挙であり、非難する言葉ではありません。
私達に出来ることはし尽くしています。
私達の気持ちを二度と開示するつもりはありませんでした。
ここに彼女と私の根本的に違う部分があるように感じます。
冷めきったと言えども感情を相手に知らしめようとする彼女と、感情など最早どうでも良い私。
私は母に対する心持が冷めている事も相まって、私自身が氷のように冷たいのかとも思いました。
それは私達の家族がある意味本当の家族ではなかった‥
ずっと〝家族ごっこ〟をしていたからなんじゃない?
本当にそうだと感じました。
相手方は家長としての権限を振りかざすことが役割とでも思っているようでした。
私、娘のポッペ、息子のボーはそれぞれの立場で必死に家族であろうとしていたけれど。
私はずっと夢を見、理想の家族を追い求め、いつかは手にできると思い続けて来たけれど。
突然打ち砕かれ現実を知り目が覚めたのでした。
ふと調停中に申立人控室で見た光景がよみがえります。
60代くらいの女性が弁護士と話をしていました。
…そうかもしれんけど何言ってんだ。
こっちがどんだけ我慢してたか言ってやらにゃ収まらんですよ!
その時感じた自分とは違うという距離感。
それに似たものを彼女に感じながらも「戦いあるのみ」という共通の認識を共有しました。
真っ向からかぁ‥来年はタフな年になりそうだね。
私も裁判始まるし、お互い良い年にしたいね!
お互いに信頼のおける弁護士の先生と出会うことができ、自分の求める戦い方で勝負に出ます。
これからの人生は余生ではなく「新たな始まり」という思いで一致したのでした。
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