昨年12月に第1回目の調停が始まって、丸9カ月です。
申立人の私は離婚を希望し、その決意に微塵の揺らぎもなく臨んできました。
ですが、とうとう調停は不成立となってしまいました。
結論から言えば、私は離婚を望んでいるが相手方が決心できないという事です。
前回の離婚調停の記事では、ようやく相手方に弁護士がつき具体的な話し合いに入ったところでした。
その後、第5回・第6回と外堀を埋めるように事務的なことを進めてきたのですが…。
事務的なことと言うのは、私の場合『財産開示』になります。
調停がどういう形で決着するにしても避けて通れないステップなのです。
双方の預金通帳や株など資産を明らかにして、共有財産となる金額を確定します。
お互いの主張に納得できないとき、さらに資料を請求したりして揉めることもあるとか。
私の場合も似たようなことがあって、今回相手方が約束した資料を用意してきませんでした。
そしてそのできなかった理由は、相手方の体調不良という申告がありました。
今年、2度手術をして通院も必要となってしまったそうです。
仕事も続けられるかわからない、先行きが不安だと。
それで今離婚をする決心がつかない、という事でした。
気の毒な状況だとは思いました。
その一方で正直なところ「危ないところだった」とも思ったのです。
私が家を出る数年前から、体調の異変に気づいて病院へ行くよう勧めたことがありました。
明らかにどこか悪そうなのに、その度に相手方の反応は「そうだな」というだけでした。
そして会社の健康診断で引っかかったのか、検査入院をしたのでした。
それが今になって本格的に体を蝕み始めたのかもしれません。
一人暮らしで体調が悪ければ心細く不安になることでしょう。
でも生憎ですが、今の私に同情する感情は残っていません。
長い結婚生活のなかで、私や子ども達が相手方の体調を心配していう言葉も「いいんだよ」とうるさがり、聞く耳を持ちませんでした。
相手方はもともと、自分が困ったときにすぐ人の助けを当てにする性格です。
そうかといって自分から「助けてほしい」とは絶対に言いません。
誰かが気づくよう、困っている状況をあからさまにアピールします。
自分がやらずに済むなら、手を差し伸べる相手は誰でもよいのです。
そして誰も助けに来ないと不満を募らせるのです。
もし私があと半年長く前の家に居たら、出るに出られない事態になっていたかも…。
今の生活とはかけ離れた、束縛と抑圧と不満に満ちた人生になっていたかもしれないのです。
ここで入院の話を出されても、離婚しない理由にはなりませんよ。
戻らないといっている相手に期待しても無理だと思うんですけどね。
相手方の弁護士さんも、この先の見通しを丁寧に説明したようです。
「ここで決断できなければ、調停は不成立となり申立人は裁判も辞さないといっている…」
「裁判となれば来年以降も、別居が解消されるか若しくは離婚が成立するまで婚姻費用を毎月支払わねばならない」
「別居期間が短く裁判で離婚が認められなかったとしても、申立人が別居を解消することは無い」
「その場合申立人は何年か後に必ず再び離婚裁判をするといっている。別居期間が長くなり離婚可能と判断され必ず負ける」
「婚姻費用を払い続けたあげく裁判で負ける。長引かせて得することは何も無いんです」
弁護士の先生はあくまでも代理人なので本人の意向が尊重されます。
そして相手方は思考停止。案じていた通りになってしまいました。
相手方は自分に都合の悪いことは、とにかく先延ばししてその場をしのぐだけ。
かつてサラ金の借金が発覚した時も、競馬やパチンコを止めると言った時も、財形の使い込みが明らかになった時も…。
自分から行動したり考えて解決しようなどとは全く考えないのです。
怒っている私が機嫌を直すまで、ただ鳴りを潜めて時期をうかがっているだけでした。
本人が決められない以上、弁護士も調停委員もどうにもできませんからね。
離婚調停を進めるために必要なこちらの資料は出し終えています。
こちら側がすることはもうないという事ですか。
相手方が次回の調停で「離婚する」と言えそうにないなら時間がもったいないので裁判の準備に入る方がいいかもしれません。どうされますか?
私の結論は決まっています。
こちらが少しでも相手方に譲歩するような気配を見せれば、つけ込んでくるだけなのです。
私は先生にお任せしています。
今回で不成立となっても構いません。
双方とも弁護士の先生のみが調停委員の前で最終的な意向を確認します。
かくして離婚調停は不成立となったのでした。
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