【母が特養に入るまで】(7) ご近所トラブル‥予想だにしない母の行動

遠距離介護

お隣に対する不満は帰省や電話など折々に何年も前からきいていました。

母は元々攻撃的な面があり自分の非を絶対に認めません。

亡父や私だけでなく、親戚他人に関わらず気分によっては控えめに言って言いたい放題でした。

このテーマには関係ありませんが

子供のころ私にはもちろん手も出ました。

私自身の子育てを通して、母について改めて見えてきた事もたくさんあります。

楽しい事が無かったわけではありませんが、一人娘の私でも来世は二度と関わりたくないと思っています。

母と同じ世代の町内会の方々からも、自分勝手な理屈と押しの強い母の言動には度々批判も聞こえてきました。

まして日頃お付き合いの薄いご近所の方にしてみれば、とんだ災難だったと思います。

お隣は普段お留守で年に数回帰省されます。

その時の駐車スペースの使い方について母とトラブルになり、後にパトカーまで呼ばれてしまうほど相手を激昂させてしまう事も複数回ありました。

母の性格や言動の傾向は嫌というほど知っているはずなのに、母子の情なのか無意識に母の話を鵜呑みにしていた時期もありました。

しかし何度か明らかな事実誤認を目の当たりにした頃から、母のフィルターを通して知る物事は自分自身で確認する必要がある事を実感しました。

帰省の際お隣のご主人から苦情を承ったのはそんな心の準備ができた頃でした。

それは思いもよらない内容でした。

実家は片側一車線とはいえ頻繁に車の行き来がある県道に面しています。

亡父が生業にしていた職業の関係で母屋と道路の間には数台分の駐車場があります。

母は毎朝そのスペースを箒で掃くのが日課でした。

そして掃き集めたゴミをまとめてお隣と実家の間にあるフェンス越しに、お隣のスペースに捨てているというのです。

県道沿いには桜並木があり毎年美しいトンネルを作りますが、その後は毛虫と落ち葉がつきものです。

実家の駐車場は周りの落ち葉の吹き溜まりとなります。

それを毎朝掃き集めてゴミ袋にいれゴミの日に出すのが大変だと聞いていたのは…

駐車場の隅に置いてあった大きいゴミ袋には6割ほど落ち葉が入っていました。

でも市の指定ゴミ袋がヤケに汚れて風雨に晒されています。

1週間や2週間の朽ち方ではない…

それが放置されているということは、毎日掃き集めたものをどうしていたのか…

お隣のご主人は努めて冷静に話してくださいました。

今までの母とのトラブルについても。

ご自身がご実家のメンテナンスも兼ねて一年に数回帰省されるたび

ゴミを大量に持ち帰っているとお聞きしました。

私は今までご迷惑をおかけしていながら知らずにいた事をお詫びし、ひとまず連絡先を交換させていただきました。

でも私自身ができることは限られてしまいます。

その日の夕方改めてお詫びにお伺いし、春と秋の2回お庭に掃除の業者を入れさせてもらうことを許していただきました。

この事は母に問いただせば事を面倒にするだけなのは目に見えていました。

母には「落ち葉の処理は必ず毎回ゴミ出しして近所に迷惑をかけない」と約束させ、帰京しました。

そしてこの出来事により、私が思っている以上に母の認知症は決定的なのだという現実を突きつけられました。

  

  

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