昨年末に発覚した息子(ボー)の〝卒論未完成問題〟
締切が今月11日だというのに年末も押し詰まった28日に教授に相談するなどと…
話を聞いた時風邪でダウンしていなければ怒鳴ってしまったかもしれません。
かろうじて残された気力と理性がそれを押し留めました。
この状況で怒ってみたところで意味がない、邪魔になるだけ。
何でも良いから卒論を完成して提出してもらわなければ困るのです。
娘のポッペが帰っていたので、空いているマンションを提供すると言ってくれました。
新年も間近の28日、ボーがポッペのマンションを借りて2週間の缶詰生活の始まりです。
翌日私は風邪が落ち着いて年末最後の出勤日。
仕事が終わって家に帰ると、ポッペがふるさと納税で選んでくれたお刺身が届いていました。
本来なら3人で手巻きにするはずだったのに。
私の体調が上向いてきた頃からポッペが体調を崩します。
大晦日、ふたりで年越しそばを食べながら考えるのはボーのことばかり。
ちゃんとやれてるかな。
これで「気分転換にプリン作った」なんて言ってたら怒り狂う。
さすがにそんなヒマないでしょ。
でもどこまで自覚してるか正直不安‥
せっかく受験を頑張って入った第一志望の大学なのに。
やっともらった内定も卒業できなければ取り消されてしまいます。
そうなれば春からの人生は、大学に入学した時には想像もつかないものになるでしょう。
その危機感が当人にどれ程あるのか、この期に及んでも私にはどこかのん気に見えました。
ポッペの熱がとうとう40℃にまでなる中、ボーにフェイスタイムで新年の挨拶だけして眠り続けます。
私も疲れが出たのか中々治りきらず、お正月はポッペと2人でオートミール粥を食べるのが精いっぱいでした。
3日にはなんとか初詣に行けるようになり、厄払いと同時に卒論提出を祈りました。
馬橋稲荷神社は縁結びにご利益があるとか。
無事卒業し就職先でよい人間関係のご縁があるようにお守りを買いました。
初出勤の5日からは私も通常モードになるはずでした。
でも頭の中はボーのことが浮かんでは消え、自分でもイヤになるほどです。
もしブログを書き始めたら、愚痴ばかりになりそうでパソコンに手が伸びません。
何かに集中していたくて、空いている時間はずっと英語の勉強ばかりやっていました。
待っている方にはジリジリするような時間が過ぎていきます。
進捗はどうなのか、間に合いそうなのか‥
でも私からは一切連絡しませんでした。
11日当日、夕方になって「卒論を提出しました」とボーからLINEが届きました。
その日の夜、2週間借りていた姉の部屋の消耗品を補充し片づけなどをしてボーが帰ってきました。
改めて卒論を提出したことを私たちに報告し、こういう事態になったことを謝りました。
この1年、ポッペも私も言いたいことをずっと我慢してきました。
大学生とはいえ大人である以上尊重しようと。
私の気持ちは揺れ動きながら、見守ろうと決めたのです。
3人で腹を割って話す時が来ました。
色々話すうちに、見えなかったボーの内面が分かった部分もありました。
でもやはり本人の自覚以上に、欠けている部分があることもハッキリしました。
私たちの指摘にボーは何度も頷き、実際に今のバイト先で実感していると言っていました。
事務のバイトでは、上司から様々なことを教えていただいているそうです。
私たちは3人とも本音を出し合いました。
ポッペは先に社会人となり転職も経験した先輩として。
私はずっとずっと心配し、でも信頼していたことを。
ボーは学業が難解で友人もできず孤独な大学生活が辛かったと初めて吐露しました。
卒論はパソコンで提出して、受理されたことも確認しています。
ただこの段階では提出できたというだけで、単位が取れるかどうかはまだわかりません。
取得単位の発表は2月を待たなければならないそうです。
卒業するための最低条件はクリアしたと言ったところです。
お恥ずかしい話ですが‥
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