先週から、通常モードに戻った私の職場。
朝のフロアは出勤する人が激減して閑散としています。
繁忙期に来てくれていた短期雇用の人たちが、一斉にいなくなったのです。
‥のはずが。
シフト表を見ていて、ある男性の名前を見つけました。
あれ?
Tさんって短期じゃなかったの?
実は先月末ごろ、図らずもそのTさんの話題を耳にしていました。
その日私は、ある上長の隣に座って仕事をしていました。
そこへ更新面談のときにお世話になる社員さんがやってきました。
社員さんはお天気の話でもするような調子で、その上長に話しかけます。
先日ちょっとお話しした、Tさんのことですが。
どうでしょう、皆さん的にはどんな感じですかね~。
上長はにべもなく速攻で答えます。
ま~歓迎はできないですね。
今、レギュラーメンバーは人数がギリギリです。
「できればあと2~3人増えるといいね」というのは皆の共通した認識でした。
上長たちも「このまま残ってほしいな」という人に当たってみた、と聞いていました。
でも現実は厳しく、声をかけた人は既にその先の方向性が決まっていたそうです。
Tさんは残りたいと希望を出していたようです。
でも上長たちの評価は良いものではありませんでした。
私もOJTで担当した時の印象やその後の仕事ぶりから、その判断は理解できます。
まだ若いTさんなら、他にも仕事は見つかるだろうとも思います。
でも正直に言って、それよりも個人的に少しホッとしたところがありました。
人には相性というもの、ありますよね。
人柄とか顔つきとか話す言葉や雰囲気など、言葉にするのは難しいですが・・・
なんとな~く、ちょっと苦手っていうような。
私にとってTさんはそういう人でした。
だからこそ、上長と社員さんの話が耳に飛び込んできた時は少しホッとしたのです。
あれって何だったんだろう?
え~‥残ることになったのかなぁ。
釈然としないまま「マジか~」と思っている所へ、同僚のMさんが出勤してきました。
朝の挨拶をして、Mさんがデスク周りの準備を整えた頃にちょっと聞いてみました。
ねぇねぇ明日のシフト見た?
Tさんがいるんだけど残ることになったのかな。
すると感情に流されないタイプのMさんが、
え⁈ うそ⁉ ほんとだ、いる‥
え~~~~そんなぁ。
もうダメだ、どうしよう‥
手で顔を覆って天を仰ぎ、デスクに突っぷしそうな動揺ぶりです。
いままで誰にも言ったことなかったんだけど‥
短期の人だから我慢できたのに‥
私はTさんの事より、Mさんの意外な反応の方が気になってしまいました。
何も気づかなかったけど、何かイヤな思いをしたとか?
それが顔に出ていたのでしょうか。
Mさんは理性を揺り起こすように、自分自身を落ち着かせるように続けます。
あのね、別に何かあったとか全然、そんなんじゃないの。
Tさんはな~んにも悪くないの。
なのに失礼だよね、こんなこと言って。
でも無理なのよ~、ほんとダメなの。
Mさんにとっては、最悪の相性だったようです。
平常心をとり戻そうとしながらも「この状態が続くのはツライな‥転職しようかな‥」とまで言い出すほどです。
その日の夕方、私はたまたま上長の一人と話す機会があって、Tさんの話になりました。
上長たちにとっても想定外の事だったそうでアレコレと大人の事情があったようです。
難しいことは分かりませんが、結論としてはTさんの辞める時期が今月末に延びたということでした。
オシリは決まってたんだ。
じゃ、あと半月か。助かった‥。
私はこのニュースを一番知りたがっている人に知らせました。
え⁈ ほんと⁉
あ~~~神様‼
ありがとうございます‼
神様まで出てきました。
それほどMさんにとっては切実だったのでしょう。
トラブルがあったわけではないのです。
これは誰の罪でもありません。
それにしても、時間をかけたり努力したところで克服できない〝相性〟って何なんでしょう。
人間だけでなく、その他の生き物でも相性の良し悪しってありますね。
初見でもすぐ打ち解けられることもあったり、その逆も。
改めて、不思議なものだなと感じた今日この頃でした。
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