GWの終盤。
仕事帰りにスーパーのレジで体験したこと。
普段この時間帯は仕事帰りの買い物客であふれています。
ただGWで出かけている人が多いのでしょうか。
この日はいつもの6割くらいの混み具合でした。
狭い店内もササっと通り抜けていけます。
夕飯のメインは鶏のから揚げ。
前日から仕込んでいるので、買い物は必要なものだけ。
グリーンレタス、ホワイトペッパー、ヨーグルト。
ポイ、ポイ、ポイっとカゴに入れて、レジに向かいました。
レジは全部で5レーンほどの小型のスーパーです。
どのレジも待っている人は1~2人ととても空いています。
私が並んだレーンのレジ係は、アラサー後半の男性です。
待っている人は1人で、カゴの中身が少ない!
ツイてると思った瞬間、その人は買い忘れを思い出したのか置いていたカゴを持って列から離れていきました。
ますますツイてる~。
間隔を取って並んでいた私。
レジの台にカゴを乗せ、少しうつむき加減で両耳からイヤホンを外してケースにしまいました。
それをポケットに入れながら顔を上げると、レジが終わったはずの前のお客さんが戻ってきてレジ係の男性に話しかけています。
手にはお肉のパックのようなものが2つとレシート。
それをレジ係の男性に見せて何か訴えています。
これはよくある光景ですよね。
値引きの処理がしてないとかいうような。
こういう場合は・・・
①レジ係が対応係の人を呼ぶ
②事情を説明、品物とレシートを対応係に渡し清算を代わりにしてもらう
③待っていた次の客に「お待たせしました」とレジの仕事に戻る
この流れを一通りイメージしながら待っていた私。
それにしても、話が長くないか?
そう思った時、レジ係の男性は品物とレシートを受け取り、独り言のように「少々お待ちください」と言って何処かへ行ってしまいました。
目線はずっと手元の商品とレシートに落としたままでした。
私が次に待っていることに気づいているようでしたが、結果的に無視でした。
どのくらい戻ってこなかったでしょう。
待っていると長く感じるので実際は数分だったかもしれません。
それより私は、レジ係の男性の対応があまりにヒドイと感じ憤っていました。
学生のバイトならまだしも、いい大人が・・・
やっと戻ってきたときには、私と目線を合わせずに再び独り言のように「お待たせしました」と言いながら私のカゴに取り掛かろうとしました。
私は一瞬我慢しようかなと思ったけれど、言いたいことは言おうと思いなおしました。
何も言わずに居なくなったまま放置ってひどくないですか?
男性は顔も上げず「あーすいませんでした」とだけ言ってレジを始めました。
この有様に私は逆に冷静になります。
この状況は〝この男性が作り出しているもので、この男性サイドの問題〟と考えたのです。
たまたま居合わせたのが私だっただけ。
不愉快だけど忘れよう。
仕事が終わってやっと家に帰れるのに、こんなことをひきずるのはバカバカしい。
世の中いろんな人がいるよね!
そう思った瞬間、全く別の感覚が浮かんできました。
私はよくYouTubeを観ます。
この春ごろから急激に外国人観光客が増えていますね。
その人たちに「日本に来て感じたこと」などインタビューする動画がたくさんでています。
米国、フランス、英国、ベルギー、オーストラリア、イタリア、ドイツ、ロシア、オランダ、ブラジル・・・
コロナ前は多かったアジアだけでなく、世界のあちこちから様々な価値観の人々が日本に滞在していろいろ感じたことを話しています。
その中でたくさんの人々が、日本人は「優しくて礼儀正しい」と言ってくれます。
「高価なお店だけでなく、ファストフード店やスーパーでも丁寧に応対してくれる。自国ではありえないことだ」と。
私はいつの間にか、スーパーの店員さんが丁寧に応対してくれることを〝そうあるべき〟と思っていたことに気づきました。
どこのお店でも丁寧に応対してもらって「ありがとう」という気持ちになると同時に、ごく稀にそうでない場合に「どうして?」と。
これは〝私サイドの問題〟ということです。
不愉快に感じるのが間違いだとは思いません。
今回の場合、あのレジ係の男性の対応は不誠実でした。
そういう態度をされて、自分を蔑ろにされたような不快感があったのです。
でもそれを腹立たしく思う私の感じ方に、バイアスがかかっていたということもわかりました。
あの場で言いたいことを言ってしまったのは私の未熟さですね。
恥ずかしいけど、いい勉強になりました。
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