引越して3週間。
新しい生活にもようやく慣れて来たようです。
今回は時間がかかりました。
いままで引越しは4回経験しましたが、こんなに時間がかかったのは初めてです。
4回とも荷物を片づけ終わるのを待つまでもなく新しい住まいに馴染みました。
なんなら引越し当日、まだ部屋中のダンボールをかき分けていても〝自宅〟という感覚でした。
それが今回は、なかなかそういう感覚になれなかったのです。
今までのどの住まいよりもすべての面で満足できるのに。
初めてのベッドで落ち着かないのかも、とか
静かで自由な空間に慣れていないからかも、とか
自分のペースで生活することが初めてだからかも、とかいろいろ考えました。
きっとそのどれもが当てはまっているのでしょう。
それプラス身の回りがすべて、新しい物に囲まれているからかもしれません。
先日仕事から帰宅するとアマゾンから本棚が届いていました。
パーツが送られて、自分で組み立てるタイプのものです。
幅50cm、高さ180cm。私の部屋にはこれが限界です。
かなり重たく大きい荷物なので「サッサと組み立ててしまおう」ということになりました。
夕食後、息子のボーに手伝ってもらいます。
2人がかりで2時間くらいかかりました。
残念なことに稼働棚を支えるビスが1つ足りなかったのですが、何とか完成です。
ビスについては翌日に連絡することにして、本を入れていきました。
厳選して持ってきた大切な本たち。
長い間なんども読み返したものや、いつか読むつもりの絵画展の画集まで様々です。
それらがすべて収まるところに収まった時、何とも言えない幸せな気持ちになりました。
と同時に、やっとこの空間が〝私の部屋〟になったと感じたのです。
考えてみれば今年は、まともに読書をする時間も心の余裕もありませんでした。
これほど本から遠ざかったことは、たぶん無いと思います。
正統派の(?)読書家ではありません。ただの乱読です。
それでも子どもの頃からずっと続いた愉しみでした。
人生に迷ったとき、苦しくて辛かったとき、その時々の私が手にした本に助けられ慰められました。
何を読んだら良いかわからない時期は訳もなく焦ったり(笑)
この間も、本を忘れていたわけではありません。
むしろ折に触れて本を〝チラ見〟していたような感覚です。
不思議と「本、読みたい~!」という気持ちではありませんでした。
落ち着いたら、これ読もう!あーでも、こっちも読みたかったな。
このシリーズも読みかけになってたんだった。
などと、読書計画的なことを自然に考えていました。
どう考えても、本に没頭できる余裕はなかったですからね(笑)
今まで〝いろいろな本〟と一緒に並べられていた私の本たち。
これからは特等席で、いつかやってくるその時まで待っていてもらいます。
それはまだ、もう少し先になるかもですが‥
本が入っていたダンボールもようやく部屋から片づけられました。
クローゼットの収納、シンク下の収納なども少しずつ整ってきて、より工夫したくなってきました。
ようやく〝生活〟や〝日常〟の思考回路になってきた気がします。
こうやって特別だった時間が普通の時間に戻った時、ふと振り返ると以前の生活があまりに遠ざかっていたことに感慨を覚えます。
私も『1Q84』の青豆のように2つ月のある世界に来てしまったのかという錯覚を覚えて窓を開けてみたけれど、曇っていて月は見えず寒さですぐ閉めてしまいました。
明日は初めての美容院へ行く日です。
この歳でも気後れすることなく行けそうな、同年代のレビューが多い素敵なお店を見つけました。
思い切ってガラッとイメチェンしてみようかな、なんて思っています。
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