前回の離婚調停では話し合いに向けた流れができ、大きく前進しました。
もしかしたら案外早く離婚が成立する可能性だってあります。
私も子ども達も、時期はともかく離婚は成立すると確信しているので不安はありません。
それよりも時々、離婚が成立してからのことを考えたりします。
ポヨ、離婚したら苗字どうするの?
変えない?それとも前に戻すつもり?
娘のポッペに訊かれて、戻すつもりはないと即答しました。
これは以前から言っていたことで、ポッペは改めて確認したかったようです。
離婚で旧姓に戻すか、変更しないか。
結婚で苗字が変わった側は、離婚のとき手続きをしなければ自動的に旧姓に戻ります。
苗字を変更しないつもりなら、役所で離婚届けを出すとき又は離婚して3カ月以内に手続きする必要があるそうです。
「苗字はそのままにする」と届け出なければ、旧姓に戻るのです。
子どもの苗字はそのまま変わりません。
苗字だけではなく戸籍も、離婚で自動的に離脱するのは婚姻関係にあった者だけ。
子どもはそのまま残るのです。
まだ小さいお子さんの場合は親権もあるのでとても難しい問題ですね。
我が家のように子どもが成人していても、相手方が父親であることに変わりはありません。
戸籍については、また時期を見て2人と話してみようと思います。
私の苗字については、最初から旧姓に戻すつもりは全くありませんでした。
私にとって旧姓は過去に直結するもの。
実母C子さんに対する気持ちはすっかり清算していますが‥。
亡父と祖父母の関係や経緯など、実家にまつわる記憶は努力して消化してきたものばかりです。
愛着とは真逆の、すっかり遠い存在になっていました。
ただ先日〝墓じまい〟がありました。
その話が出たのは2年ほど前で、コロナで延び延びになっていたのです。
その間、時折り叔父から手紙や電話が入ったり私から連絡したりしました。
ずっと離れていたけれど、親族の温かみと叔父達の愛を強く感じていました。
そしてようやく20年ぶりに一堂に会した親戚は、時間の壁を乗り越えたように思いました。
会の最後に叔父が音頭を取った一本締めの響きは、私のこころに深く残ったのです。
その気持ちをもってしても、私の旧姓に対する乾いた感情は潤うことはありませんでした。
もうそういう段階をとうに過ぎてしまっているのでしょう。
子どもとして生きた期間の様々な喜怒哀楽を〝無かった〟とは思いません。
でももっと本質的な根幹の渇きを癒す慈雨は、亡父からも実母からも降り注ぐことは無かったのです。
離婚という節目は、私にとって前進でこそあれ過去に戻ることでは決してありません。
結婚で姓が変わり「夢の家庭」を築こうと夢中で駆け抜けてきました。
その間にあった色々な出来事は無意識に感情を殺し、自分を後回しにしているうちに思いがけない出口にたどり着いたのです。
私の今の生活は、この名前で生きて来た先に見出したもの。
思えばいつの間にか小さくなってしまった希望と同じように、この姓がいつしか〝家族〟を意味しなくなっていたのです。
そしてあの家を飛び出した瞬間に、それは私個人を表す名前になりました。
自分のフルネームを初めて自覚するのは幼稚園に上がる頃でしょうか。
私にとっては今の名前でいる時間の方が長くなっていました。
旧姓より、しっくりくるのも無理ないかもしれません。
そんなわけで、私は今のままの名前でこれからも生きて行きます。
↓よろしければクリックお願いします <(_ _)>
コメント