今月始めに2つの弁護士事務所へコンタクトを取り無料相談を経験しました。
同じ離婚についての相談ですが、対応や印象はずいぶん違うものでした。
結論としては、どちらが良いとか悪いとかではなく結局自分に合うかどうかの問題なのだと思います。
まず、どちらにも同じ『相談内容』を書いた無料相談希望のメールを送って、それぞれから返信が届きました。
一筋縄ではいかない雰囲気、W事務所の場合
メールを送信した日の夜、弁護士さんから返信がありました。
担当の弁護士さんは、ホームページで見た離婚問題担当で若い男性のH弁護士でした。
個性豊かで『強面』な他の弁護士さんとは違って、優しそうな大人しそうな印象です。
「相談内容の詳細や今後の見通し等を一度電話でお話をさせていただく」ため都合の良い日時を知らせてほしいという内容でした。
私の仕事は休日がランダムなので、配偶者が家にいない平日の休日、昼間ということになりました。
当日はN弁護士と2人で対応するということで、特に用意するものについての言及はありませんでした。
《相談当日》
会話を録音できるようにアプリをダウンロードしておきました。
電話が鳴り、挨拶してすぐ録音の許可を求めると「もちろんです、どうぞどうぞ」と。
それなのに、なんと私は慣れない操作で電話を切ってしまいました。
録音はあきらめてすぐに掛けなおします。
担当のH弁護士はテキパキとこなれた話しぶりで、もう一人のN弁護士の方が若手という感じでした。
まず、おおまかな現住所、家族構成と年齢、同居の有無、扶養の有無を確認します。
私と配偶者それぞれについて、だいたいの年収、預貯金、共有財産などを確認。
そして「なぜ離婚を考えるに至ったのか」
度重なる金銭問題、その都度の話し合いが無意味に終わった経緯、配偶者の家族との向き合い方など事実関係だけを淡々と10分ほどかけて説明しました。
今後の方針として遅くても来春、早ければ大学の最後の授業料が引き落とされる10月には別居するつもりでいると話しました。
ボーの内定が出るまでは動かないつもりでいるので、時期は未定なのです。
配偶者に浪費癖がありモラハラな場合『生活が圧迫されるような確たる証拠』や『精神的に迫害されたことを証明するような証拠』がないと、調停離婚の場合認定されにくいとか。
私のように婚姻期間が長い場合、結婚生活を継続していく事が困難なことを立証するには「別居期間は5年ほど必要になる」…頭がクラクラしそうです。
でもそれは、あくまでも協議離婚が成立せず調停離婚や裁判になった場合のことで、「5年経たなければ離婚できないというわけではなく、そこは交渉事なのでやり方はある」そうです。
H弁護士は、「別居は早ければ早いほど良いが、就職するまで息子さんと同居するとなると‥」と配偶者に請求できる金額を計算。
その他にも財産分与や年金分割についての説明と、別居するときの注意点や具体的な方法なども細かく教えていただきました。
「当たり前のことですが、別居先を確保することが前提の話です。」
別居前に弁護士に依頼すると相手方に『委任通知』を郵送し、別居後のコンタクトはすべて当事者ではなく弁護士にするように知らせることが出来るとのこと。
30分の無料相談のはずが、終わってみれば50分以上経っていました。
私の立場や思いをわかっていただけそうな、事務所Ⅾの場合
こちらはメールを送信後すぐに自動返信で受領した知らせが入り、その日の夜受付担当のスタッフの方からメールが届きました。
相談は、zoomでの面談になるとあります。
希望日時、大まかな住所、配偶者の氏名、それぞれの年収、共有財産の有無、それぞれの大体の預貯金を答えて返信します。
スケジュール調整後、日時と担当の弁護士さんが決まりました。
ホームページのU弁護士は事務所のナンバー3という感じの男性の弁護士さんです。
相談日の前日までに『法律相談票』を入力するようURLが貼ってありました。
入力内容は、大まかだった質問内容がより詳細になったモノです。
zoomのミーティングIDとパスコードも上げてありました。
ここは初めての無料相談に時間を60分とっていました。
《相談当日》
「zoomの録画は可能か」問い合わせると「可能だがその場合は、内容を選んで限定的な回答のみとなる可能性がある」という回答でした。
録画なしのzoom面談が始まります。
担当のU弁護士は几帳面そうな真面目そうな印象です。
まず『法律相談票』の内容を確認していくので、時間的な節約という点では大差ありませんでした。
そして「なぜ離婚を考えるに至ったのか」
同じように事実関係を説明します。「ひどいオトコだと思いますよ、良くも悪くも昭和的というか‥」
そして今後の方針として遅くても来春、早ければ大学の最後の授業料が引き落とされる10月には別居するつもりでいると話しました。
U弁護士によれば、とにかく別居を一日でも早く実行することが必要とのことです。
婚姻期間の長い夫婦の離婚調停、裁判となった場合に、別居期間の長さは重要な証明になるためです。
「いろいろ不満はあっても長期間一緒に暮らしていくことができた」と判断されるそうです。
そして別居に踏み切るときに重要となってくること(タイミング・1回で済ませる・相手の財産に関する情報)についての説明がありました。
私の相談内容は比較的シンプルだったのか、45分くらいで先生の説明は大体終わりかけました。
そこで「いつごろ弁護士の先生に相談するのが良いでしょう」と聞いてみました。
すると「離婚調停までは弁護士の出番はあまりありませんが、相談はできるだけ早い方が良い」とのことでした。
50分弱で相談は終わりました。
無料相談を体験して感じたこと
実際に弁護士の先生とお話してみると初めの印象とは違うことも多かったと思いました。
私自身が弁護士の先生に何を期待しているのかということも、ハッキリわかったように思います。
また無料とはいえ弁護士の先生に相談することで、私の「離婚する」という意識が自分だけのモノではなくなったように感じます。
なにか気が引き締まるというか、うまく言えませんが‥
まだ時間はあるので、また別の弁護士事務所にも相談してみようと思っています。
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