郵便受けに、H弁護士からレターパックが届いていました。
手に取ると一部に少し厚みがあります。
これは書類ではなく、何か別のモノが入っているパターンだと感じました。
別のモノとは、前の家に郵送された私や子ども達宛の郵便物などのことです。
相手方がそれをH弁護士に送ってくるのです。
別居して暫らくは、送り主に新しい住所を知らせたことも有りました。
実家関連の業者さんだったり、母親が檀家になっているお寺だったり。
その他はDMなど明らかに捨ててもらってよいものばかり。
それをわざわざH弁護士に送ってくるのです。
「何であれ捨てる捨てないの判断は本人がするべき」という事ならば一理あります。
煩わしい話ですが。
どちらにしても前の家のゴミ箱に入りそびれたゴミが、私の家のゴミ袋に放り込まれるわけです。
この日はいつものことと思いながら、手にした時少しイヤな感じがしました。
あ~めんどくさ。
OJTでクタクタなのに。
うっとうしい、開けたくない‥
買物袋がズシッと重くなったように気持ちが萎えます。
休日前にゆっくり夕食を楽しもうと思っていたのに。
家に着くと先に息子のボーがバイトから帰っていました。
レターパックを見て
あれ?おかしいなぁ‥
さっき見た時なかったと思ったけど。
ボーはその他に配達されたハガキや封筒を私に手渡しながら解せないという顔付きです。
実際レターパックはひっかかるように郵便受けの上部に張り付いていたのでした。
私も他の郵便物がなにも無かったので、上部にほんの少し見えた影に気づいたという感じでした。
そんな偶然の成り行きさえも煩わしさを増幅させて、すぐに開封する気になれません。
どうせまたDMに決まってる。
後にしよ。ご飯、ご飯!
休日前の夕食は最高ですね。
いつもなら食後にコーヒーとなるのですが‥
一時忘れていたレターパックが目に入ります。
サッサと済ませてゆったりしようと思い直し、少し乱暴に封を開けました。
案の定、中身は相手方からH弁護士に郵送されたものでした。
H弁護士事務所のA4用紙には「相手方から受領した郵送物3点」を送付すると。
中身はボー宛に新聞社からのDM。
娘のポッペが使わなくなったカード会社のDM。
最後は封のされていない社用封筒に、相手方の筆跡で私の名前が書いてありました。
封筒の中には、相手方の勤務する会社が相手方に送ったらしいA4の紙が3枚。
内容を説明する2枚と、提出用紙1枚です。
それらがクリップでとめてあり、一番上の紙に正方形の付箋が貼ってあります。
という内容でした。
前の家を出る直前、ボーだけが相手方の扶養になっていました。
ポッペは独立していて、私は収入を得ていたので扶養から外れていたからです。
別居後ボーを私の扶養に変えることも考えましたが、手続き上こちらの情報が漏れる恐れがあり止めていました。
結局、今年3月にボーはアルバイト先の会社で保険に加入し、今は誰も相手方の扶養になっていません。
昨日の夜はボーの現況を確認したら、やる気がなくなって寝てしまいました。
いつもの休日より少し早めに起きたのでゆっくりコーヒーを飲んでから作業に取り掛かります。
提出用紙にボーが扶養から外れた日にちを記入、以上。
「〇月〇日」と書いて他の2枚の用紙も付箋ともども透明ファイルに入れます。
3枚の紙が入っていた相手方の社用封筒に、ボー名義の保険証を封入しこれも透明ファイルにin。
これで私の名前が書かれたそれは、書いた相手にそのまま戻るのです。
H弁護士宛に相手方へ郵送してもらうようメモを添えました。
それら全てをレターパックに入れて投函、一連の作業は終了しました。
私の家に残っているのはH弁護士から送られたレターパックの残骸だけ。
相手方から送られたどんな用紙も、まして肉筆のメモや封筒など何もありません。
なのに‥スッキリしないんですね。
相手方の肉筆、私を「〇〇さん」と下の名前で書いてあった文字、入院の内容‥。
それらを見た時も何も感じなかったのに。
やっぱり、あの「〇月〇日」。
たった2カ所、なんなら「月」「日」も印刷されていて数字を書いただけです。
それでも私の手で書いたそれに「私」が出ているような感じがして。
調停でも極力気を付けて影さえ感じさせないようにしてきたのに。
私の痕跡を残してしまった‥
ただ救いは、それが会社に提出する用紙だということ。
一時的に相手方の手元にあるけれど、そこに留まるものではない。
また、そうでなければ手書きなどしません。
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