長かった自分探しの旅。 たどり着いた私のシンプルライフ

一人暮らし

離婚について書いていて改めて感じました。

30年か‥長いな〜と。

30歳から60歳までといえば人生の醍醐味を一番感じる時間かもしれないですね。

その間ひたすら目標にしがみついて、そこに幸せがあると必死に自分を鼓舞して生きていました。

妻として、母として。

自分を置き去りにしていることにも気づかずに。

  

そんな生活を捨て、一番変わったのは自分自身の生き方です。

でも若い方からすれば、それも大差のないことでしょうね。

30年も経ってから離婚する?

もう人生あと少しじゃん

何かするって言ったって‥

介護するのがイヤなのかな

なんて言われそうですね。

実際大いにそうかもしれません。

「ここまで来たら、むりやり離婚しなくても」

内心どうあれ、割り切っていらっしゃる方も案外多いのかもしれません。

  

この歳になると老いを感じることがあります。

私がいま一番大切にしていることは、健康で快適な自立した生活。

この先どれくらい残されているかわからない貴重な時間です。

一緒に居たくない相手の介護なんて。

豆苗の塩炒めが大好きです。育てる楽しみもあって、10日後にはまたいただけて優秀すぎです。

私と同じような考えの方でも、実行するとなると色々足かせもありますよね。

資産やご自宅を持っていらっしゃる方であれば問題も複雑になるでしょうし。

私なんて身軽なものです。

財産が無いのはカナシイけれど、その分迷いがありません。

家を出る時に持って出たのは、子ども達の記録と、数少ない自分のために買ったモノだけ。

究極の断捨離です。

  

この部屋に越してきたとき、冷蔵庫と洗濯機、家具はベッドしかありませんでした。

しばらく同居する息子と二人分の食器、寝具、本。

クローゼットに充分収まる衣服。

あれから2年と4カ月。

少しずつ買い足して、それでも最小限の道具しか持っていません。

休日、小腹が空いて備蓄用のお赤飯をチンしました。家に居るとついコーヒー、紅茶、お茶とカフェインを摂りすぎるのでお水で。湯飲み茶わんを探していますが今のところご縁がありません。

昨年5月に息子が独立して、人生初の一人暮らしが始まりました。

空の巣症候群とか、家の中に独りでポツンと孤独に生きる‥という感覚がありません。

自由だ~~!という幸福感で満たされている感じです。

これは息子も同じでしょうね(笑)

  

還暦を過ぎ、本当に今までとは空気感が全く違う、新たな人生が始まったと感じています。

我ながら楽観的というか、ものごとに執着しない自分を再発見した気分です。

〝幸せな普通の家庭〟にあれほど憧れて、長い間必死に追い求めていたけれど。

素の自分でいるからか、とても楽なのです。

  

とにかく先々を憂うことがなくなりました。

過去のことが時々フラッシュバックすることもあるんですけど。

もっぱら今のこと、自分のことを中心に生きるようになりました。

何か起こったら、その時考えよう

以前は将来を考えて、お金を積み立てたり計画を練るのが日常でした。

思えば、それ通りになった事など殆どなかったような気がします。

  

自分の感覚を優先した時から、私の人生が大きく動き始め、変わっていきました。

うまく行くのは「好きだな、いいな」と思う方を選んだとき。

逆に何か理由づけして選んだときは、後になって「失敗だった」となるのです。

この下に刻みのりをたっぷりかけた雑穀米が隠れています。今日はスモークサーモン、アボカド、水菜が主役です。シーザードレッシングと蒲焼のたれで甘めの味付けです。

先のことを考えないと当然不安もありません。

今にフォーカスしていると、昔の出来事が甦った時もアレコレと考えなくなります。

頭で考えないで自分の感覚を大事にすると、自ずと自然体になります。

ちょっと動物とか生きもの的な生き方なのかもしれません。

そう、猫になったような気分です!

無理が無くて心地よい日々になりました。

  

〝やるべきこと〟はすっかり少なくなりました。

やりたい事をして、やりたくない事をしない私の時間。

好きなものだけがある空間。

私がたどり着いたシンプルライフです。

  

  

  

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