巷で評判になっている作品。
ある男性のペア、ひとつの愛のかたち。
そういうお話だと思っていました。
でも観た感想は、ちょっと違う。
〝衝撃的な作品〟〝体当たりの演技〟などという陳腐な言葉はふさわしくない、と感じました。
休日にゆっくり映画館に出かけられればサイコーです。
でも最近は病院通いでなかなかです。
そこで日曜日の仕事帰りに行くことにしました。
映画館は「テアトル新宿」夜の上映です。
繁忙期前、タイミングは今しかありません。
とはいえ、初めての映画館。
218席のほとんど男性だったらどうしよう‥
若い人が多いかな‥浮くかな‥
でも主人公を演じる鈴木亮平さんの演技を、ぜひスクリーンで観てみたい!
それに、いろんな意味で私自身のブレイクスルーでもありました。
行ってみたら7~8割は男性、ペアもシングルも。
女性も男性も年齢は様々で、居心地の悪さは感じませんでした。
赤裸々にみえる描写をどう感じるかは人によるかも。
私自身、観る前は少し不安もありました。
最初は正直、少し身構えました。けど‥
観ていくうちに「同じだな」と。
相手が異性でも同性でも変わらない、同じだ。
そう思ってからは、そこに男性のペアという意識がなくなりました。
主人公(浩輔)とその恋人(龍太)のお互いを思うが故の葛藤。
浩輔の亡き母への思いと、龍太の母への思い。
それらが交錯して、物語は恋人となった二人の愛のありようから、人としての溢れる想いにシフトしていきます。
お互いをより深く知り、こころから大切に想いあう二人。
そこに龍太の母のこころ模様も重なって、温かな時間が流れていくかに見えるのですが。
物語は急展開するのです。
遠慮がちだった龍太の母。
あることをきっかけに誰かへの思いや配慮を脱ぎ捨てて、心からの本音の言葉を口にします。
それを〝聞けた〟浩輔。
ラストシーンは、ありのままに生きることの素晴らしさを伝えているように感じました。
切なさと共に、こころの奥底が満たされたような癒しを感じたのは私だけでしょうか。
評判通り、とても素晴らしい映画でした。
ご興味のある方は、ぜひ映画館へ足を運んでみてくださいね!
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