東京は少し季節が逆戻りして、肌寒い日が続いていました。
でも植物たちは着実に季節を感じ、先取りしているようです。
通勤途中の道すがら、新しい緑や花を咲かせる準備のできたつぼみたちを見て嬉しくなしました。
初夏はすぐそこ、輝きの季節。
若葉の柔らかい黄緑に、あたらしい希望を感じてワクワクします‥
ポッペが髪を切りました。
３年ほどかけて伸ばしたロングをバッサリとショートにしたのです。
少し前から、長くなりすぎて手入れが大変と言っていたけれど‥
実はポッペは近々独立します。
つい最近、一人暮らしを始める住まいを決めたそうです。
今月から具体的にその準備に入っていきます。
髪を切ったのは心境の変化というよりも、そういうタイミングだったのかもしれません。
いままで４人の誰かが家族と離れて暮らしたことはありませんでした。
私にとっても初めてのことです‥
進学や就職で独立していく多くの子どもたち。
1人ぐらしを始める時期やきっかけは様々です。
でも、それはモンダイではありません。
人にはそれぞれのタイミングでそういう日がやってくるのです。
３年前に旧態依然とした会社を円満退職して今の仕事に転職したポッペ。
昭和の雰囲気を丸ごと踏襲したような社風から、一気に外資系の社風へ‥
今回のイメチェンもロングから一気にショートへと、小気味よいくらいの変貌です。
切り落とした髪の一部は、ヘアドネーションにすると持って帰ってきました。
私たちの家庭にいたことは、良し悪しに関わらず思い出となっていくでしょう。
それはポッペのこれから始まる人生を前に、切り落とすことでポッペを身軽にするでしょう。
切り落とされた思い出は、私のこころの中で色とりどりの花畑となって癒しになるはずです。
でもその私でさえ、その愛おしい思い出に浸るのではなく、それを糧に進もうとしています。
ポッペの人生は、これから初夏が始まろうとしています。
しばらくしたら、私も、ボーも後に続きます。
私たちの人生のつぼみが、来たる日を楽しみに少しずつ膨らんでいきますように‥
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