今週の始めに仲良しの同僚と忘年会をして風邪を拾ったのでしょうか。
翌日の仕事中から熱っぽく感じて帰宅直後から発熱、完全にノックアウトされました。
私は29日が仕事納めです。シフトによっては水曜日が今年最後となる人もいます。
年末の挨拶をするはずだったのに、体温が38.4度では出勤ができません。
朝職場に連絡を入れて、またひたすら眠り続けました。
せっかく娘のポッペが帰ってきてくれたのに眠ってばかり。
それでも買ってきてもらった薬が効いて、今朝には大分回復してきました。
目覚めると息子のボーは既に出かけていました。
そういえば卒論について教授に相談に行くって言ってたな…
それを思い出すと同時に、夜中に聞いた話を思い出しました。
真夜中のどが渇いてキッチンで水を飲んでいた時、ボーが現れました。
卒論が思うように進まなくて不安で眠れない。
心配をかけてごめん。
昨年、卒論がダメだったために留年したのです。
私は今まで心配でも信頼して言わないように押さえていた事でした。
1年もあったのに今ごろ何言ってるんだ!
こんな年の瀬になるまでそんな状態でいたなんて…と頭の中は怒りが充満しそうでした。
でも体調が悪くて、気持ちとは裏腹に貧血を起こしてしゃがみ込んでしまいます。
なんとか椅子に座って、テーブルに顔を預けて手短に質問しました。
教授とはコンタクト取れているの?
期限はいつまでに提出なの?
期限は1月11日までです。
教授には明日アポ取ってあって相談します。
こんな間際になって、そんな相談に乗っていただけるのか‥。
私が教授だったら「本当に卒業する気あるの?」くらい言うかもしれない。
甘ちゃんだ‥思っていたよりずっと甘ちゃんだ‥がっかりだ‥
そんなことを思いながらボーがポツポツ話す言い訳を聞くのが精いっぱい。
貧血の気持ち悪さが幸いしてその後すぐに寝てしまいました。
昨夜の出来事をベッドの上でうつらうつら思い出しているとポッペも起きたようでした。
おはよう、風邪の具合はどない?
ボーは居ないみたいだね。
ポッペに昨夜のことを話しました。
ポッペはこの1年の学費をボーに貸す形で出してくれています。
「後で返済してくれればいい。」と余裕のない私に代わって融通してくれたのです。
私以上に心配していたし、様子を聞くのも我慢していたと思います。
なにそれ‥⁉
間に合うの?そんなんで。
帰ってきたらキッチリ説明してもらう。
思えば似たようなことは今までにもありました。
物事を深く考えて理解していると感じる部分と、アンバランスな程に世の中のことが分かっていない部分。
時折り感じるギャップが最近は少しずつ埋まってきていると思っていたけれど、それはただの錯覚でした。
私もポッペも落胆で言葉もありません。
それでも残すところ2週間、思っていることを言わずに我慢して後から後悔したくない。
そういう気持ちでお互い一致しました。
昼過ぎにボーが帰ってきました。
教授には今後のスケジュールと提出についてのアドバイスをいただけました。
昨年の卒論のことも、本人に原因があることがハッキリしました。
教授の恩情でいただけたアドバイスと言っても過言ではありません。
こんな状態でチャンスをいただけて、感謝しかないよ。
卒論も就活も、ずっとずっと心配していたのよ。
信頼してたから我慢して言わずに来たんだよ。
卒論どこまで作成してるのか見せて。
…ふぅん、なるほどね。
で、間に合うの?こんなんで。
やります。
わかった。じゃ、私の家貸すからそこに籠って没頭して何とかして。
今から行って。
この狭い実家では限界と思っていたのでしょう。
二つ返事でバタバタと支度を始めました。
出る直前ポッペが念を押します。
絶対に無事提出して、後から笑い話にしてくれよ!
分かった。
本当にありがとう。
そんな事があった今日一日でした。
今ごろ姉の自宅でどのように過ごしているでしょう。
この2週間で、死に物狂いで形にするしか残された道はありません。
ボー! がんばれ!大人になってくれ!
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