コロナがまた、少し流行の兆しがあるそうですね。
そう聞いても前程の危機感もなく毎日過ごしています。
先月の半ばに私の職場ではマスク着用義務がなくなりました。
付けても良いし外しても良い、それぞれの判断でとなったのです。
人は、マスクの下に隠れている部分を知らず知らず想像しているそうですね。
しかも見えている部分からイメージする一番の〝理想の姿〟を。
確かに、それを今回実感しました。
マスク生活もかれこれ3年半くらいになるでしょうか。
今の職場に移動した時には既に着用義務化されていました。
ということで職場の人は皆、マスクをしている姿しか知らないわけです。
仕事帰りに食事に行くことのある先輩のKさんとY さんは例外ですが。
その他に、たまたま飲み物を飲もうとする瞬間などを垣間見たりした人が数人。
それ以外のメンバーはご尊顔を知ることなく過ごしてきたのですね。
「さあ、マスク外してもいいですよ」と言われても案外すぐに外せないものですね。
誰もがしばらく様子見というか。
少なくともその週は誰も反応しませんでした。
案外若い人達も付けたままでした。
しばらくすると勇気ある人が外し始めます。
フロアの中で数人ってとこです。
さすがに目立っていて、何気にみんなが注目しているのが分かります。
その雰囲気にモブの私たちはちょっと怯むわけです。
とうとう私たちのチームで男性の上長が外しました。
その次は女性の上長Mさんと、その天敵であるZさんが何故か同時に外しました。
そうするとポツリポツリと外す人が出てきて、目立ちたくないモブ達もソワソワし始めます。
そして遅れを取らじと一斉に外していきました。
朝ロッカーで初めて「顔」を合わせて、
初めまして〜
こういう者です〜
お初に御意を得ます~
などと言って遊んでいました。
そして例のあの真理を確認するんです。
勝手に想像しておいて、勝手に「あ~」と思うなんて失礼と思いつつも…。
私もそういう印象を持たれているわけで
ま、お互い様だからいっか
そう思ってみてハタ!と気がつきました。
そして、それが私だけなのか、どうしても確認しないではいられませんでした。
マスクを外すと印象が変わるって言いますけどホントですね~
でも私、例外的な人もいたんですよ‥
それ、Zさんじゃない?
まさに!
わかるわ~
全会一致で可決しました。
そしてそれは決して〝理想の〟イメージではないことも。
Zさん、黙っていてもネガティブな感情が口元にハッキリ見て取れますよ‥。
あまりにも印象と合致しすぎていてコワいくらいなんです。
アタマの中で皆の顔をマスクを外した状態にリセットしていきます。
外国では口を隠すのはタブーなところもあるそうですが、分かります。
いままで見え隠れしていたその人の情緒が、あからさまに現れるというか…。
一度に目から入る情報量が多すぎて、普段より疲れたような気がしました。
口が見えていることを意識しないといけないな
アクビするときいい加減に手を当てたり、お茶を飲むときマスクを外そうとして空振りしたり‥。
慣れってコワいですね、気をつけなきゃ。
それよりも見えてしまう現実に振り回されないように、気をつけなきゃ。
ビミョウな空気の私たちの職場にも、新たな局面はやってくるのでしょうか。
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