先週、息子のボーのバイト先であった飲み会。
慣れないお酒をがぶ飲みしたのは、答えにくい質問をやり過ごすためだったとか。
その質問はズバリ「どうして彼女作らないの?」(あちゃ~)
同じ職場で一番お世話になっている主任さん。
ボー曰く
典型的な〝陽キャ〟タイプ。
私とは正反対な感じかな~。
そういう方からすれば単に不思議だったのかもしれません。
哀れ、ボーはイチから説明する気力もなくヘラヘラするしかなかったそうです。
ボーにだって今までに、それなりに青春らしい想いはあったようです。
中高生の頃、クラスにカワイイなと思う子がいると言っていたけれど。
きっと想っていただけだったのではないかな。
ポッペとは真相を話しているかもしれませんが、さすがに母親には聞こえてきません。
でもあの日は酔った勢いか、家に帰って気が抜けたのか自分から話し始めました。
〝なぜ彼女をつくらないのか〟といえば‥と。
作らないんじゃなくて、できません、ハイ。
よしんば、もし彼女ができたとしても‥
私みたいな性格の人間は、きっと相手に迷惑かけちゃうんだ。
迷惑かけたくない‥かけたくないよ‥
最後は独り言のように繰り返していました。
普段の生活でも、他の人にできるだけ迷惑をかけないように気を配っているようなところがあります。
これは今の若い人に見られる傾向ともいえるかも。
周りの空気に敏感な世代なのかな。
「その中ではかなり鈍感な方だ」と自認するボーでも。
私自身の若い頃など、今から思えば恥ずかしい出来事のオンパレードでした。
背伸びをして、どれだけ周りの方々に迷惑をかけお世話になったかしれません。
たくさんのほろ苦い経験は、当時の自分には抱えきれない重荷だった時期もありました。
時に自身のこころや身体を苛むほどに。
華やかだったバブル時代、その空気感にどこか馴染めない自分を持て余していました。
「変わり者なのかな」と。
そんな自分を変えたくて、長い年月いろいろ試しては失敗してきました。
本当の自分にフタをしていたのですね。
もしかしたらボーは私の血を引いてしまったのかもしれません。
バイト先で仕事だけでなく、覚えることはたくさんありそうです。
自分とは感じ方、考え方、生き方の違う人たちに接することで学べることは数知れません。
世間の風に当たれば、尖っていた内面や偏った考えをゴリゴリ削られていく。
これは誰しも多かれ少なかれ経験するものですよね。
個性によって方向性の違いや程度の差こそあれ、そこに例外などないはずです。
歳を重ねた今、自分も周りの人達に許されてここまで来たのだと実感します。
だからこそ若い人たちの迷いも痛みも葛藤も、それが尊いものだという事を知っているのです。
誰にも迷惑などかけずに生きていけたらどんなに気が楽でしょう。
でも私達の本当の望みは〝誰にも迷惑をかけないこと〟ではないはずです。
どう足掻いても不完全な自分。
それに気づいた時、どのように思うでしょう。
絶望?そんなことはないはずです。
「迷惑をかけたくない」と思っている周りの人達、その誰もが不完全で未完成なのですから。
人づきあいのノウハウを知れば確かにスマートに生きて行けるのかもしれません。
でもそれはきっと上級者向けですね。
私や息子のボーのように不器用な人間は、まず等身大でこころを開いていくことから。
その方が楽だし、幸せな気持ちになれるのでは?
シロウト考えですけど。
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