最悪な1年の始まりから、4カ月。今の状況です。

あれこれ

今年の1月は息子のボーにとって最悪の年明けでした。

卒業を目の前に卒論の単位を落としたのです。

単位が足りなかったのは卒論だけ。

前年にこれを予測した他の教科の教授が、救いの手を差し伸べてくれました。

自分のゼミへ移籍するよう働きかけてくれたのです。

が、担当教授の協力が得られず頓挫。

「ゼミの教授と相性が最悪」と悩んでいたけれど、ここまでとは。

直面する人生の試練。~息子編~
初詣で引いたおみくじ。良くも悪くも当たるものですね。元日には思ってもみなかった展開となってしまいました。末吉を引いた息子のボーは、神社におみくじを結んで帰ったけれど、あのとき新年の祝いという気分ではなかったのです。

そもそも就活もうまくいっておらず、卒業後は既卒という立場で就活するところでした。

ボーにとっては本当に最悪な2年間だったのです。

卒論だけなら学費は半額。

新卒として、もう一度就活できるのは逆にラッキーかも。

そう思えるほど就活は悲惨でした。

ボーのメンタルは、自信どころか出口の見えない不安で押しつぶされる寸前でした。

思春期以降、男の子の成長に必要なのが、目標となるような成人男性です。

親を乗り越えていくとき、道しるべになるその出会いによって人生の方向が大きく変わっていきます。

幸か不幸かそんな出会いが無いまま大学生になったボー。

横のつながりも苦手で、打ち解ける友達もできないまま大学生活が終わりそうでした。

私や姉のポッペは、優しく穏やかで真面目なボーの良さを分かってもらいたいとヤキモキしてずっと見守っていたのです。

  

慎重なボーは、バイト探しにも1カ月以上かかっていました。

このバイトが決まったのは3月アタマ、働き始めたのは中旬からでした。

バイトにエントリーして数日後、面接の連絡が来たと報告してくれました。

どんな仕事なの?

面接はリモート?

ボー
ボー

イヤ、会社まで行って面談するんだって。

仕事は総務のお手伝い的なオフィスワーク。

もう量販店の小売りはコリゴリだよ。

以前3年間務めたバイトは、接客とバックヤードでの在庫管理など立ち仕事で動き回っていました。

今回は就活も見据えて複数エントリーした中で、一番興味のある仕事内容だと言っていました。

   

面接の日、私が仕事から帰るとボーが事の次第を話してくれました。

ボー
ボー

合格した、採用だって。

人事の方がその場で担当部署の責任者を呼んでくれて。

後半は2人で面接されたよ。

即決だったの?

やったー!良かったね!

ボー
ボー

面接官の人に開口一番「あんまり人と話したことなさそうだね!」って言われてさー、もう落ちた!って思ったんだけどね(笑)

え⁈ それで何て答えたの?

ボー
ボー

見抜かれた~って思って「そうなんです。それを克服したいと思ってます。だから採用してください!」って。

何が幸いするかわかりません。

バイトの面接で、就活では出なかったような心の声が、素直に出てしまったんですね。

面接官の方から「ここの仕事を1カ月もすれば十分克服できると思うよ」と言われたそうです。

そして「君は不思議と人を幸せな気持ちにさせるところがあるね」とも。

素直なボーのこころが家族以外の人にようやく認知された瞬間でした。

就活に苦労していた時期は、インターンの応募も落ちてばかり。

自信を持てない自分をアピールするエントリーシートには四苦八苦していました。

自己分析をするほど、自己肯定感を持てなくなっていくジレンマ。

せっかく大学で一生懸命勉強したのに、どうしてうまくいかないんだ!と。

  

今ボーは、バイトで学費を稼ぐため1日8時間、週5で働いています。

毎日覚えることばかりで大変と言いながらも生き生きとしているように見えます。

ありがたいことに周りの方々が優しくしてくださっているようで、居心地も良さそうです。

ボー
ボー

〝入社1カ月目の面談〟がバイトにもあってさ。面接のときの部長さんだったんだけど、なんか褒めてもらえて嬉しかったよ。それからまた「人を幸せな気持ちににする」って言われたな‥

そのアラフォーの部長さんは、2児の父で社会人として尊敬できると言っていました。

ボーも道しるべとなる人物と出会うことが出来たのかもしれません。

このバイトでの経験が、ボーに一番足りなかった自己肯定感をもたらしてくれることを願っています。

  

  

  

  

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