次回の調停に向けた準備のため、弁護士事務所に出かけました。
事務所の最寄り駅を降りて、道路の両側に並ぶ様々なお店を見ながら10分ほど歩きます。
飲食店が多い中、1軒の和菓子屋さんが以前から気になっていました。
控えめな店構えは何処か親しみやすい雰囲気もあります。
和菓子好きの私、半年以上前には気づいていたのに通り過ぎるだけだったのは・・・
このお店に入る勇気がなかったのではありません。
調停に向かう前だけ事務所によって、調停後にはまっすぐ家に帰っていたからです。
いくら何でも調停前に、初めての和菓子屋さんに立ち寄る気分にはなれませんからね。
そして今回は、弁護士事務所で打ち合わせ。
帰り道は、来た道を戻るだけです。
もう往くときからそのつもりで、横目で見て通り過ぎます。
よかった~。営業しているね。
帰りに絶対寄っていこう❤
打ち合わせは、だいたい予定通りに終わり、お待ちかねの時間です。
お店は和菓子屋さんによくある店構え。
入口のガラスドアに和菓子の名前を書いた紙が貼ってあって、歩道から中の様子が垣間見えます。
年配の女性客がひとり、背中を向けています。
自動ドアが開くと「いらっしゃいませ」と数人の静かな声で迎えられました。
縦長の店内の右側に最中や羊羹の並んだショーケースが奥に向かって伸びています。
先客は奥正面のショーケースに燦然と輝く(ように見える)生菓子を見ているようです。
そして吟味した後、ショーケースの上に並んでいた大福などをいくつも買っていかれました。
私も少し離れて季節の和菓子を眺めます。
生菓子!涼しげできれいな色!
こういうの、しばらく食べてなかったな…
店員さんは皆、私が所属するオバ族の民です。
ひとりの店員さんが、何とも言えない柔らかい笑顔で
お1つからお求めいただけます。
どうぞお気軽にお選びくださいませ。
その声は少し控えめに、ス~っと心に入ってくる優しい響きでした。
私が美しい生菓子を見ながらうっとりしているとき。
絶妙なタイミング。
気分が良くて、生菓子4つと鮎も買ってしまいました。
お客におもねる様子はもちろん、お高く寄せ付けない様子や、丁寧でも事務的なところもありません。
感じの良いお店で良いお買い物ができると、その日一日良い気分でいられます。
素敵な接客ってお店のジャンルやタイプで求められるものも違いますけど…。
オバ族だから醸し出せる雰囲気ってあるな~と改めて感じました。
これは自分の職場にも言えるんじゃないかな…。
オバ族の民から仲間の民へ、エールを送りたくなった一日でした。
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