弁護士と正式契約。

卒婚

私と配偶者の離婚について、弁護士のH先生と正式に契約を交わしました。

今年2月に無料相談でお世話になった先生です。

そのときの感触から「もし相談するならH先生が配偶者を納得させられそう」と感じたのです。

  

H先生から『別居をするための住まいの確保が前提条件』とも聞いていました。

私はその言葉を胸に、この夏自分の住まいを決め、改めて先月H先生にご連絡したのです。

心配に思っていたことや具体的な金額なども教えていただき、契約を希望している旨お伝えしました。

全ての手続きをオンラインですることもできるとか。

でも私の一世一代の大勝負です。

お世話になる先生に直にお会いしておきたいという気持ちもありました。

そして昨日、法律事務所へ伺ったのです。

最寄りの駅から歩いて10分ほどのところにそのビルはありました。

1階には飲食店が入った、どこにでもある10階くらいの小さなビルです。

入り口のガラスのドアがあいていて、白い細長い廊下が奥に続きます。

人がすれ違える程度の広さの廊下を、突き当たりまで行くとエレベーターがありました。

エレベーターはmax4人でキチキチになりそうな古めかしい感じで、ゆっくり上がっていきます。

  

エレベーターのドアが開くとすぐ目の前が事務所の入り口になっていました。

コンパクトですっきりと落ち着いたエントランスです。

正面の壁に小さなカウンターがあり、電話がのっています。

奥の方から事務所で話しているような声がかすかに聞こえてきました。

電話の横に「受付は受話器をとってお話しください」とあります。

予定より10分早い到着です。

私はちょっとためらってから電話の受話器をとりました。

「はい、受付です。」と若そうな女性の声がします。

来訪を告げるとすぐ出てきて、入り口に近い個室に案内されました。

4畳ほどの広さのその部屋は、落ち着いたクセのない和モダンというイメージ。

ゆったりした茶色いソファの応接セットを指して、

受付の方
受付の方

奥のソファへおかけください。Hはただいま他の電話に出ておりますので少しお待ちください。

しばらくしてH先生が現れました。

お互いマスクなので目元の印象ですが、とても柔らかい優しそうな感じです。

H先生
H先生

X デイは変わらず、ですか?

その日は確実にご主人が家にいないということで大丈夫でしょうか?

10月4日で変更ありません。今まで在宅ワークの日が火曜日になったことがないので大丈夫と思います。

H先生
H先生

わかりました。離婚手続きには方向性が2つあります。一つは時間をかけて財産の分配を詰めていく。もう一つは財産は求めずスピード重視で解決を急ぐ。ただこのやり方は成功率が低くあまりお勧めはしません‥

早く決着をつけたいという気持ちは山々です。

でも私の場合は離婚の時期を急いでいるわけではありません。

結婚当初から断続的に続く金銭トラブル、止めない競馬。

私や子ども達に対して長年の無関心やモラハラ行為。

そもそも、別居を持ち出したのは配偶者の方です。

私からしてみれば、こちらから別居を言うことがあっても配偶者から言われる覚えはないのです。

正当な権利は主張して、財産や年金の取れる分を放棄する気もありません。

そのつもりで持参した配偶者の通帳や保険、給与や退職金の明細などを先生に見てもらいました。

慰謝料を取れるほどの被害とは言えないのは、暴力はなく生活できないほどの借金ではないからです。

だからといって遠慮する気はサラサラありません。

また、話し合って離婚を回避する可能性は100%ありません。

配偶者は話し合いなど、することがないからです。

  

持参した資料をほとんどコピーして、契約書と『受任通知』の作成です。

この離婚に関する協議については弁護士が代理人となっているので、当事者に連絡しないよう知らせる書面です。

お子さん達とご主人との関係は‥良くないですか。では今回の別居についてお子さん達に連絡するのを控えるよう書いて‥おきますか?わかりました。

この安心感。ほんとうにありがたいです。

なんとか無事にXデイを迎えられそうです。

  

  

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