イヤな予感、的中。でも転入届のことではなくて‥

卒婚

私と息子(ボー)が別々に転入届を出し、それぞれが世帯主となったことをH弁護士に報告しました。

私が世帯主で家族として息子がいるのと、別の世帯主になっている場合とは違うのか。

離婚交渉の際の《婚姻費用の分担》などに影響があるかもと思ったからです。

《婚姻費用の分担》とは?‥‥別居を始めてから離婚が成立するまでの生活費は夫婦で分担する必要があるため、具体的な分担内容について合意する必要があるのです 

 

でも、結果的には心配は杞憂でした。

H弁護士からの返信によると、「特段問題なし」ということ、安心しました。

それよりも、そのメールの主題はそれではありませんでした。

H弁護士
H弁護士

添付の通り、相手方よりポヨ(私の名前)さん宛の手紙(?)が送られてきました。封筒に入っておりますが、当職の方で封を開けてもよろしかったでしょうか。

添付されたPDFには封筒の写真が。

封筒の上にH弁護士宛の付箋が貼られ、私に渡してほしい旨書かれています。

私はうんざりした気分で「開封お願い致します」と返信、その日はそれで終わりました。

  

翌日は5連勤の初日。

午前中の休憩に、H弁護士からメールが入っていることに気づきました。

H弁護士
H弁護士

添付の通り、相手方からの手紙を開封いたしましたので、ご確認ください。

離婚の意思は変わらないということでよろしかったでしょうか。

仕事中に見るモノではないと思いましたが、PDFを開けてしまいました。

縦書きの便せんに2枚半。

細かくて癖の強い字でビッシリ書かれています。

すこし読んだだけで、自分が動揺しているのが分かります。

すぐに読むのをやめて、スマホをロッカーに入れて鍵をかけました。

席に戻っても動悸がして落ち着きません。

仕事がヒマなのもあって、つい意識が自分のことに向いてしまいます。

圧迫感が胸に押し寄せて、何回か深呼吸をしても治りません。

この調子では残り6時間以上まともに仕事ができるとは思えませんでした。

上司には今回の事情を話してあります。

思い切って早退させてほしいと申し出ました。

    

新居の最寄り駅に着いたのは午前11時でした。

この時間では、ボーがまだ家にいます。

「授業は5限から、2時半ごろ家を出る。」と言っていました。

今は1人で落ち着ける場所に行きたい‥

駅前のルノアール、幸い窓際のソファが空いていました。

ブレンドを頼み、改めてPDFを見てみます。

  

私が出ていってから1週間、今どんなに情けなく悲しく切なく寂しいか。

どうしてこういう事態になったか推察し、自分は家族無しでは生きられない、やり直したい。

離婚の意思はなく、後悔と反省をしている。

子ども達に動揺を与えたことは不本意で申し訳ない。

帰ってきてほしい。

  

内容は予想できるもので、私の決断に1ミリも影響を与えるものではありません。

読んでいる間、読み終わっても、もはやなんの感情も湧いてこないのです。

それなのに、こころが重く身動きが取れません。

ブレンドが半分ほどで冷え切ってしまい、気づけば2時間以上そうしていました。

  

やっと少し気持ちが落ち着いて、家に帰ることにしました。

きっとまだボーは家に居て、突然帰ったら驚くだろうな。

でも、正直にあったことを話そうと思いました。

ポッペは在宅ではなく出社しているので、仕事が終わったころに知らせるつもりです。

とにかく、私の家に帰ろう。

  

  

 

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