素人が法廷で法律のプロと対峙する‥
有名なカップヌードルのCMが思い浮かびます。
サバイバルを賭けて全力で戦いを挑む。
「How are you?」
ファインセンキュー! ア ン ド ユ ーー!!
原告席に戻り、気づけば被告人の尋問期日が決まったところでした。
裁判官の「リモートでいいでしょう」という声が聞こえます。
コロナは裁判も変えたのですね、驚きました。
その後すぐ、被告と弁護人が立ち上がり法廷から出ていきました。
一刻も早く不快な場所から遠ざかろうというように。
帰るタイミングが重なるのを防ぐため、原告側控室に一旦避難です。
暫らくしてから3人で裁判所を後にして、地下鉄の入り口でH弁護士と別れました。

お疲れ様‥本当に疲れたね。
仕事に戻るまで時間あるからどこかでランチしようよ
ひとり傍聴席で見守ってくれた娘も、私と同様に闘っていたのでしょう。
被告らがいなくなり娘の元へ行くと、長くなった髪でシールドを張るように深くうつむいて座っていました。
ふたりとも緊張と弛緩で乱れたメンタルを通常に戻す時間が必要です。
季節外れの冷たい雨が降る中、前から行ってみたかった三菱一号館美術館へ向かいました。
ランチタイムのピークが過ぎて、予約も必要無さそうです。

幸い、すぐ席に案内されました。
スタッフは皆、若いアルバイトという感じでカジュアルな雰囲気です。
2人ともビーフシチューを注文し、さっきまでの出来事を振り返ります。

相手方さぁ、思ったより元気そうだったよね

それ。もっとヨボヨボになってるかと思った
相手方の体調は、相手方の問題と思っています。
でも私も人の子、変わり果てた姿など見たくありません。
そこだけは確認出来て良かったと思いました。



相手方の弁護士さん、マスクでわからなかったけど若そうよね

なんなら〝事務所の一番若手〟かもね

あ〜 あり得るね 質問もなんとなく意図が読めるというか‥
慣れてなかったのかも
などと話しながら、ランチをいただきました。
この後、娘は仕事に向かいます。
私はまだ夢の中にいるような心地がして、一人で自宅に戻る気になりません。

仕事が終わるまで待っててもいい?
娘も私の気持ちを察してくれて「時間になったらすぐ帰るね!」と別れました。
「雨音も心地よくひとりでお散歩でも‥」なんて気温ではありません。
少し歩きまわってみたものの風まで吹いてきて、身体が芯から冷えてしまったようです。

お天気が良ければ皇居の辺りまで歩きたかったのにな‥
残念でしたが近くのスターバックスに入って、ゆっくり体と心を癒すことにしました。

窓際の席で、時間を忘れてボ~~~っとしていました。
H弁護士と交わしたメールをなんとなく見返していた時、ある添付書類に目が留まります。
それは相手方弁護士が一旦辞任した後、再び委任関係が復活した事を知らせる送付状。
そこに送付者の事務所名が明記されていました。

そうじゃん!‥ググろ
実はこの事務所をググったのは2回目。
相手方に担当弁護士がついたと知らされた時にも検索した事をすっかり忘れていました。
その弁護士事務所には3人の弁護士が所属していて、顔写真とプロフィールが書かれています。
名字が事務所名になっている人物の下に、男性、その下に若い女性。
真ん中の男性に間違いありません。

アラフォーだった
弁護士経験もH弁護士より長かったのです。
事前に見ていたら萎縮していたことでしょう。
自分の尋問対策で頭が一杯で、調べる余裕が無くて本当に良かったと思いました。
ベテランの弁護士さんだからこそ〝予め準備をするまでもない案件〟だったのかもしれません。
そのうえ被告と何カ月も連絡が取れなければ、事実上放置となるのも想像できます。
人生、なにが幸いするかわかりませんね。
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