仕事を辞めた話

一人暮らし

それは何の特別感もなく粛々と始まりました。 

ある日、会社が「業務を縮小する」と短く発表したのです。

  

正月明けからの混乱もフラグだったのか、私達のチームもその対象でした。

しばらくの移行期間を経て、慣れ親しんだ仕事は無くなることがハッキリしました。

「新体制で働く道もありつつ複数の他業務も紹介する予定」で後日説明会を開くそうです。

この段階では誰がどこにどう振り分けられるか、全くわからないのです。

チームのみんなも契約内容はどうなるのか、詳細はいつわかるのか、不安でいっぱいでした。

説明会の日程もわからないの?

全然知らない仕事なんて‥

このタイミングで私の契約期間は残り1カ月に迫っていました。

しばらく続いていたチーム内のトラブルもやっと落ち着いたのに。

管理者の末席からなんとか外れることができてホッとしていたのに。

でもその過程で会社に対して残念に感じることが度重なり、私はかなり疲弊していました。

  

  

その少し前、決して多くはないけれど財産分与金が入ります。

これは過去の清算金、将来に備えて手を付けずに貯めておくのは何かイヤでした。

楽しいことに遣っていこう

週4に変更してもらおうかな

そう思っていた矢先の発表だったのです。

昨年末から続いた会社側の不誠実な対応を思うと、個別に相談する気にもなりません。

俄かに「もし1か月後に辞めたら」という考えが浮かびました。

残っている有給休暇は‥数えてみると出勤日数はあと僅かになります。

失業手当を貰いながら転職活動も悪くないかも

私の会社に対する愛着は自覚していた以上に失われていました。

〝身を捨ててこそ浮かぶ瀬もある〟

かくして契約の更新はしないことに決めました。

  

私の離婚のことも知っている仲良しの先輩に真っ先に報告しました。

管理者をやめる時、会社の対応ひどかったものね

イヤになっても無理ないわ

あなたの場合、すべての流れがこの結末に帰結しているように感じるわね

元配偶者が突然仕事を辞めることになって私はこの会社で働き始めました。

それから7年、離婚が決まり会社の方針に導かれるように終着点は突然やってきました。

  

会社の行く末を見届けることなく、チームの中で真っ先に辞めることを選んだ私。

〝イチ抜けた〟的な後ろめたさが少しあったけれど、みんな温かく送り出してくれました。

午前中の配達を忘れて、お昼近く買い物に出てしまいました。佐川急便さん、お心遣いと再配達ありがとうございました。

  

有給休暇を消化し始めて間も無く、私の腕時計が充電しても動かなくなりました。

15年ほど使ったでしょうか。

あの頃パートの勤め先を変えて、好きな仕事に就けて嬉しかったな‥

でも職場で交わされる世間話が当時の私には縁遠いことばかり。

独身時代から愛用していた時計が急に古ぼけて見えて。

自分にエールを送るような気持ちで、思い切って買い換えたことを懐かしく思い出しました。

  

このところ離婚、母の施設訪問、退職と節目的な出来事が矢継ぎ早に続いた、これもその余波なのでしょうか。

疲れているのか昂っているのか、寝つきの悪い今日このごろです。

また腕時計が必要になるまで、しばらく心のまま過ごそうと思っています。

  

  

  

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